記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/31
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
いぼ痔の治療薬として飲み薬を処方されることがありますが、飲み薬にはどのような効果があるのでしょうか?また、同時に塗り薬は使用することはあるのでしょうか?いぼ痔の治療方法や薬について解説していきます。
いぼ痔の飲み薬には、炎症抑制作用や血行改善作用がありますが、外用薬と比較すると効果はゆるやかです。肛門科で薬をもらう場合は、患者さんの症状や希望などを医師と相談した上で、処方薬を処方してもらうという流れになります。市販薬を購入する場合は、薬剤師に相談をして薬を選びましょう。
いぼ痔の飲み薬のうち、代表的なものがエスベリベン®です。エスベリベン®には、いぼ痔を萎縮したり、血流を良くする作用があります。また、便秘を改善する作用のある緩下剤(酸化マグネシウム)も効果的とされています。ただし重度の内痔核の場合は、結紮切除半閉鎖法と呼ばれる肛門括約筋を保護する手術や、ジオン注入療法などを行う必要があります。
ただし、いぼ痔の多くは手術を行わずに、エスベリベン®や緩下剤、外用薬などの使用で治療ができるとされています。
薬物療法で使用される坐薬や軟膏などの外用薬(強力ポステリザン®軟膏)には、出血やかゆみを止める効果や、肛門に負担をかけずに便をスムーズに出せるようにする効果などがあります。
ただし、上記のような市販の外用薬を使用しても、症状が改善されない場合は早急に肛門科の専門医を受診しましょう。
痔の発症や再発、悪化などを防ぐためには、薬だけでなく日常生活において以下のようなことに気をつける必要があります。
まだ痔を発症していない人やすでに治癒した人も、おしりに負担をかけない生活習慣を身につけるように心がけましょう。
上記の方法を行うことで、体調を崩したり症状が悪化した場合や、痔以外にも持病のある場合は、実施する前に医師に相談するようにしましょう。
内服薬には、炎症抑制作用や血行改善作用があり、坐薬や軟膏などの外用薬には、出血やかゆみを止める効果や、便をスムーズに出せるようにする効果などがあるとされています。市販の薬を使用しても、症状が改善されない場合は肛門科の専門医を受診し、適切な治療を受けましょう。
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