記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
いぼ痔はストレスが原因でなることはあるのでしょうか?いぼ痔の原因と、女性がいぼ痔になりやすい理由について解説していきます。
痔核(いぼ痔)とは、肛門内の静脈の血流が滞りうっ血している状態のことで、中でも妊娠や出産を行う女性は、痔になりやすいとされています。赤ちゃんの体重は肛門に圧力をかけ便秘になる原因となり、また出産時の強い息みも肛門に負担をかけるためです。
いぼ痔の主な原因として、加齢や排便時の強いいきみ、長時間の同一姿勢、肛門への加重、不摂生、ストレスなどがあります。そのほかにも
のように、ストレスが原因でいぼ痔になってしまうこともあります。いぼ痔に悩んでいる人でストレスを自覚している人は、ストレス解消に努めましょう。
痔に悩む患者の男女の割合はほぼ半々ですが、女性は便秘になりやすい人が多いため、いぼ痔に悩んでいる人も少なくありません。そして、女性の場合はいぼ痔の自覚症状があっても、恥ずかしさから病院の受診や薬の購入するのをためらう傾向があるため、症状が悪化してしまうことも多いとされています。
女性は下記のことが原因で便秘になりやすいので、普段から便秘にならないように注意しましょう。
妊娠中は、体重の増加やお腹に赤ちゃんがいることで内部からの圧力がかかり、肛門部がうっ血していぼ痔になることがあります。また、妊娠中は黄体ホルモンが分泌量が増えることで腸の働きが抑制されることで便秘になることも多いので注意しましょう。
そのほか、出産時のいきみや、出産後の育児ストレスや疲労などが原因になることもあります。
アルコールを過剰摂取すると、血管が拡張されて肛門付近の血液量が増量することで肛門部がうっ血しやすくなります。肛門部のうっ血はいぼ痔の原因です。また、アルコールを飲むと下痢をしやすくなるので、そのこともいぼ痔の原因になります。
いぼ痔に悩んでいるのであれば、アルコールの摂取は少量にとどめましょう。
いぼ痔は自然治癒するものではありません。また、がんなどの悪性の病気が原因で起こっている可能性もあるため、肛門からの出血・痛み・脱出などが見られる場合は一度医療機関で診てもらいましょう。
いぼ痔での出血と思い込んでいたら、大腸がんだったというケースもあります。出血があるときに病院を受診するのはもちろんですが、出血がなくても定期的に検査を受けるようにしましょう。
ストレスが溜まることにより自律神経のバランスが乱れると、肛門の血行不良が起こり痔の発症や悪化の原因となることがあります。また、女性は妊娠・出産によるトラブルによる疲労・ストレスから便秘や痔になりやすいとされています。肛門から出血・痛み・痔の脱出などが見られる場合は一度医療機関で診てもらいましょう。
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