大腸がんが進行すると、どんな症状が?末期の治療や食事はどうなる?

2018/9/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

初期段階では目立った症状が出ないとされる「大腸がん」ですが、進行するとどんな症状が出るようになるのでしょうか。また、この段階ではどんな治療や食事が必要になるのでしょうか。以降で解説します。

大腸がんが進行したときの症状は?

大腸がんは早期の時点で自覚できる症状が少ないことが特徴です。しかし大腸がんが進行すると、腸管からの出血によって重度の貧血が起こったりすることがあります。

他にも腸管から腹膜に転移する腹膜播種となることで腹水や激しい腹痛が見られたり、がんそのものが腸管で大きくなり腸の出入り口をふさぐことで腸閉塞が見られたりします。

さらに大腸がんは肝臓、肺、骨、脳に転移しやすく、これらに転移すると肝機能の低下や黄疸、骨の痛みや呼吸困難などの症状が見られます。

大腸がんの末期のときの治療ってどんなことをする?

大腸がんが進行すると外科的な治療でがんを取り除くことが難しくなるため、全身に効果を期待できる化学療法や放射線治療が行われます。また、がんによる痛みや苦痛を薬などでとる緩和治療や、がんによって出ている症状のみを除去する対症療法も併行して行われます。

さらに、がんが進行することによって腸閉塞などの合併症を引き起こしてしまうためがんに侵された部分を切除して人工肛門をつけるといった医療的な処置を行うこともあります。

大腸がんの末期のとき、食事はどうなる?

初期の大腸がんの場合は食事にさほど影響はありません。しかし、手術を行った場合は、術後すぐに普段と同じ食生活をすると消化不良を起こす可能性があるため、消化の良い食事を腹7~8分目程度にするよう心掛けることが勧められています。

しかし、大腸がんの末期になると腸閉塞を起こしたり、腸に穴が開く腸穿孔という状態に陥る可能性が出てくることから、口から食事を摂ることを禁止される場合もあります。口から栄養を摂れなくなった場合には、点滴によって栄養を送る静脈栄養や、鼻からチューブを入れたり胃に直接穴をあけたりして、栄養を消化管に直接送るという栄養法に切り替えられることもあります。

おわりに:大腸がん末期では緩和治療を並行して行うことがあります。

大腸がんが進行し末期になると、がんを治すための治療に加えて、苦痛を緩和する目的の治療を並行することがあります。

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