ロカボダイエットって? なぜ減量効果があるの?

2018/9/24

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

近年話題の「ロカボダイエット」。雑誌などのメディアで見たり聞いたりしたことがあるかもしれませんが、具体的にどんなダイエット法なのでしょうか。以降でご紹介していきます。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

ロカボダイエットとは?

「ロカボ」とはローカーボ(low carb)の略語で、いわゆる低炭水化物食、糖質制限食です。そもそもは糖尿病治療などに用いられていた食事療法なのですが、近年ではダイエット食としても注目を集めています。

ロカボダイエットのやり方は? なぜ減量効果があるの?

ロカボダイエットの基本ルールは、下記の通りです。

  • 糖質の摂取量を、1食20~40gに抑える
  • おやつで摂取する糖質は、1日10g以内に抑える
  • 1日の合計糖質摂取量を130g以内に抑える

上記の「130g」は特にカギとなる数字で、これは1日に脳と赤血球が消費する糖質量になります。つまりこれ以上糖質を摂取すると、余剰分が脂肪として体内に蓄積されてしまうのです。

また、糖質制限食には血糖値の上昇を抑える効果もあります。血糖値が上昇すると、それを下げるインスリンというホルモンが分泌されるのですが、インスリンには余った糖を脂肪に変換し、脂肪細胞に蓄積させる作用があります。したがって、血糖値を上昇させる糖質を制限すれば、太りにくくなることにつながるのです。

糖質は炭水化物に含まれている!

糖質というと、砂糖や果糖などをイメージされる方も多いですが、実は炭水化物にも多く含まれています。そもそも炭水化物とは糖質+食物繊維のことで、例えば具なしのおにぎり1個には、およそ40gもの糖質が含まれているとされます。

ただ、ロカボはあくまで「低炭水化物食」「糖質制限食」なので、炭水化物や糖質を完全に絶つ必要はありません。むしろ完全に炭水化物を抜いて急激に減量すると、脂肪だけでなく筋肉まで痩せてしまい基礎代謝が落ち、脳が消費エネルギーを抑えて体重を維持しようとすることで、太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。

ロカボダイエットでは糖質以外の制限はないの?

先ほどお伝えしたとおり、ロカボダイエットは、糖質の量だけを制限するというダイエット法です。つまり、肉や魚介類などのタンパク質や良質な油脂などは、特に制限なく摂取しても構いません
よくあるダイエット法では食べ物の摂取量やカロリーを減らしたりする必要がありますが、ロカボダイエットは糖質の摂取量さえ守っていればよいという考えなので、ストレスも少なく実践できそうです。

おわりに:ロカボでストレスフリーにダイエット!

糖質の摂取量にはきっちりとした制限があるものの、それさえ守っていれば特にカロリー制限の必要はないロカボダイエット。痩せたい方は、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

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