日常生活には太る罠がいっぱい!太る原因と対策

2017/4/4

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

「運動と食事制限で痩せられる!」
――なんて言葉では簡単ですが、
なかなか実行するのは難しいものです。

摂取カロリーが多すぎたり、運動不足だったり、といった生活習慣で太るのは当然ですが
次の習慣も太る原因と考えられているんです。

あなたは大丈夫ですか?
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「低カロリー」の罠!

昨今、「低カロリー」と記載された食品を多く見かけることがあると思います。
心強いダイエットの味方・・・かと思いきや、そこには罠があるのです。
低カロリー食品の中には、多量の糖分を含んでいるものもあります。糖分が高ければ含有カロリー量も増えるため、体重の増加に繋がる恐れがあるのです。

対策

ラベルをよく読み、エネルギー量やカロリー量など全体をチェックしてください。
たとえ脂肪分がカットしてあったとしても、カロリーが多い可能性があります。「低カロリー」と表記されていたとしても、置き換えられる別の食品に比べて高カロリーの場合があります(たとえば、「低カロリー」のマフィンは、普通のレーズンパンより高カロリーのことがあります)。

ストレスで太る!?

ストレスを感じていると、食べると幸せを感じるような甘いものに手を出しやすくなります。頻繁に食べているうちに太る恐れがあります。

対策

間食をするなら、下記のような低カロリー食品にしてください。
・フルーツ
・野菜
・プレーンのポップコーンやクラッカー
・餅 など

また、食事以外のストレス発散法を見つけましょう。おすすめなのは運動です。運動するとストレスを抑えるエンドルフィンが分泌され、精神的に元気になれます。

テレビの観すぎ

テレビの観すぎは、運動不足など悪い生活習慣につながる恐れがある上、ついつい間食して太ってしまう原因にもなります。「テレビを観ている間に、気がつくとポテトチップスを食べていた」「チョコレートをつまんでいた」というのはよくある話です。

対策

太らないためには、一日の中でたくさんの運動を取り入れる必要があります。
テレビを観る時間を減らすのはもちろん、仕事や学校、買い物に行くときはなるべく歩くのがおすすめです。また、テレビを観ている間でも実践できる運動(エクササイズバイクなど)はあります。

薬が原因で太る!?

薬の副作用によって太るケースはよくあります。太る副作用のある薬で一般的なのは、ステロイド、抗精神病薬、インスリンです。

対策

医師の指示なく服用をやめないでください。もし太るのが気になるのであれば、医師に相談してください。一方で、バランスのとれた食生活を心がけるようにしましょう。

睡眠不足で太る!?

「睡眠不足が体重の増加につながる」という研究結果があります。

対策

きちんと睡眠をとるようにしてください。
身体的・精神的な健康を保つために、睡眠は欠かせません。もし睡眠障害で悩んでいる場合は専門医に相談してください。

気づかいが原因で太る!?

友達や家族があなたのダイエットをサポートしてくれるのが理想的ですが、むしろ現実では「これ食べなよ」と高カロリーな食べ物をすすめてくることもあります。
「せっかくすすめられたのに、食べないと失礼だから・・・」―そんな気づかいこそが、太る原因かもしれません。

対策

「せっかくだけど、食べないよ」と断る習慣をつけ、守るようにしましょう。「食べ物を残したままでも大丈夫」という考えに慣れてください。
そのうち友達や家族も、あなたの気持ちを尊重してくれるようになるでしょう。

一食あたりの食事量が多い

「多い食事を与えられると、より多く食べるようになる」という研究結果があります。知らず知らずのうちに多すぎる食事量に慣れ、結果太ってしまうケースがあるのです。

対策

満腹になったと感じたら、食べるのをやめてください。
家では一食の量を少なくし、「本当にもっと食べたいのか」を冷静に考えるようにしてください。外食では、過度に量の多いものを選ばないようにしてください。
基本的には自炊がおすすめです。新鮮で健康的な食事をつくることで食事量も抑えることができ、節約にもなります。

おわりに:太る可能性を減らすために

友達や家族から甘いものをすすめられたり、気づかないうちに一食分が多くなっていたり・・・恐ろしいことに、太る原因は身近にたくさん転がっています。「これ、よくある!」という例もあったのではないでしょうか?ご紹介した対策をしっかり実践してみてくださいね。

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