「お花見を楽しみたい!けど二日酔いは避けたい・・」二日酔いを回避しお酒を楽しむためのヒント

2017/4/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

桜の開花予報によると、今週末あたりからそろそろお花見を楽しめそうですね。お花見といえば、お弁当にお団子、そして……お酒! きれいな桜のもと、開放的な気分も手伝って、つい普段より飲みすぎてしまいがちですが、その先に待ち受けているのは「二日酔い」。せっかくだから、翌朝はひどい頭痛ではなく、美しい夜桜の思い出に浸りたいところです。

お花見で二日酔いを防ぐ4つのコツ

お花見の翌日に二日酔いになってしまうのを防ぐために、以下の点に気をつけましょう。

1. 空腹のときは何か食べてから飲む

空腹の状態でお酒を飲むと体内の吸収が速くなり、あっという間に酔いが回ってしまいます。飲む前に炭水化物(おにぎりやサンドイッチなど)や脂肪分を含んだ食べ物(肉料理や揚げ物など)、食物繊維(野菜など)を食べ、お腹を少し満たしてください。そうすると、アルコールの吸収スピードを遅らせることができます。

2. 水とお酒を交互に飲む

お酒とお酒以外の飲み物(水、非発泡性のソフトドリンクなど)を交互に飲みましょう。炭酸飲料はアルコールの吸収を早める効果があるので、お酒を飲むときは飲むのを控えましょう。

3. 寝る前に水分を補給する

アルコールの排出を促すために、寝る前に500mlぐらいの水を飲みましょう。また、すぐに水分補給できるよう、ベッドのそばにコップ1杯の水を置いておき、もし夜中に目が覚めたら飲んでください。

4. 色の濃いお酒は飲むのを控える

特にお酒に敏感な方は、色の濃いお酒(赤ワインや黒ビールなど)を飲まないでください。色の濃いお酒には同族体(不純物)と呼ばれる天然の化学物質が含まれており、その物質が脳の血管や組織を刺激し、二日酔いを悪化させる可能性があります。

二日酔いになってしまったら……

とはいえ、きれいな桜とおいしい料理、そしてみんなとの楽しい会話を楽しんでいるうちに、つい飲みすぎてしまい、翌朝、頭痛や吐き気、めまい、脱水症状といった二日酔いの症状に見舞われてしまうこともあると思います。お酒には利尿効果があり、体内の水分を排出してしまうため、飲み過ぎると脱水症状を起こすことがあります。この脱水症状が、二日酔いの症状の原因の一つになっているのです。

二日酔いを治す方法はありませんが、症状を和らげることは可能です。たとえば、水やソーダ水、イオンウォーターなど、消化器系にやさしい飲み物を飲めば、失われた体液を回復することができ、症状の改善につながります。

もしご自宅にブイヨンスープ(野菜ベースの薄いスープ)があれば、それを飲むのもお勧めです。ブイヨンスープにはビタミンやミネラルを豊富に含んでいるので、アルコールで排出された栄養素を補うことができます。また、弱った胃の消化力を回復させるのにも役立ちます。

もし頭痛がひどいときは、鎮痛剤を服用しましょう。その際、アスピリンやロキソプロフェンなどのNSAIDsと言われる鎮痛薬はさらに胃を刺激して吐き気やむかつきをさらに引き起こす可能性があるので、アセトアミノフェンを含む治療薬を選んでください。
ちなみに、「迎え酒(アルコールをもっと飲むこと)」は、単に体内のアルコール成分が消える時間をさらに延ばしてしまうだけで、症状の改善には効果がありません。絶対にやめましょう。

おわりに:桜の思い出も忘れないようにしましょう

いかがでしたか? みんなで楽しく過ごしているときにお酒を飲むペースを抑えるのは難しいかもしれません。少しずつ飲んだり、お酒を口に含むペースをゆっくりしたりしながら、お料理とお酒、そして桜の風景を楽しみましょう。

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