記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/4
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「冷えは万病のもと」と昔からいわれていますが、低体温はいろいろな体の不調を招くのを知っていましたか? 健康な生活を送るためには体を温めることが必要なのです。それでは体温を上げるにはどんな方法があるのでしょう。
低体温は免疫の低下を招き、病気になりやすくなるといわれています。代謝低下、骨粗鬆症、便秘などさまざまな体の不調にも低体温が関係していることが少なくありません。
体温の低下にはさまざまな要因が考えられますが、特に運動不足と深い関係にあります。体を動かす筋肉は、体内で熱を発生させています。運動不足によって筋肉量が低下すると、体内で熱がうまく発生せず低体温につながります。体温を上げるためには、日常生活に運動を取り入れて筋肉を鍛えるようにしましょう。
運動が苦手だったり時間の確保が難しいという人も、日常生活を工夫すれば低体温改善を目指すことができます。
低体温を引き起こす大きな原因に「食生活の乱れ」が考えられます。食事で吸収された栄養素は体内で分解されますが、そのときに熱が発生しています。食事を抜くと体内で熱が発生しなくなるため、体温が上がりません。低体温改善を目指すなら、食生活の見直しが必要です。
食品には体を温める「陽性食品」と体を冷やす「陰性食品」があります。体温上昇には陽性食品を意識的に食事に取り入れることがポイントになります。
体を冷やす作用を持つからといって、陰性食品を食べてはいけないわけではありません。葉菜類のハクサイは鍋に入れて食べるなど、温かい調理法で工夫してみてください。また陽性でも陰性でもない「中性食品」もありますので、食事は栄養バランスを考えて組み立てましょう。
陽性食品を使ったドリンクレシピを紹介します。食品はスーパーで購入でき、手軽に作れますので常備しておくと安心です。
食前など空腹時に飲むと栄養素の吸収率が上がります。
お好みで陽性食品の黒糖で甘味を足しましょう。水筒やマイボトルなど持ち歩きにも便利。
「自分は冷え性だから……」と体の不調を放置していた人も、諦めなくて大丈夫。低体温改善は体にうれしい効果を期待でき、今日からでも始められることばかりです。日常生活にウォーキングを取り入れたり、陽性食品を意識して食べてみたりして、少しずつ体温をアップさせてみましょう。
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