心臓の刺激伝導系とは?どんなふうに動いているの?

2018/12/25

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

私たちの胸にある心臓は、私たちが眠っているときも休みなく動き続けています。人体の生命維持に欠かせない心臓は、どのようにして動いているのでしょうか。今回は心臓を動かしている刺激伝導系について、その働きを解説していきます。

心臓の刺激電動系とは

筋肉の塊である心臓は、一種の興奮刺激によって規則的に動くことで全身に血液を送る大切な役割を担っています。血液を送るための「ドキドキ」という収縮を拍動(はくどう)を呼び、この拍動は興奮刺激によって起こった心房の収縮によって、絶え間なく行われています。このように、心臓に拍動を起こすための興奮刺激の流れのことを「刺激伝導系(しげきでんどうけい)」と呼んでいます。

刺激伝導系ってどんなふうに動いているの?

興奮刺激が発生し、心臓全体の収縮である拍動を起こすまでの刺激伝導系は、以下の順序で心臓内を通過しています。

刺激伝導系
洞結節 ⇒ 心筋 ⇒ 房室結節 ⇒ ヒス束 ⇒ 右脚 ⇒ 左脚 ⇒ ブルキンエ線維

名称で経路を考えると難しいですが、わかりやすく説明すると心臓の右上部にある洞結節から、心筋を伝って少しずつ心臓の左下部の方へと、刺激が伝わっていっているイメージです。

一定時間ごとに右心房の洞結節で発生した興奮刺激が心房を収縮させ、さらに筋肉を伝わって心臓全体にまで及び、心室全体を動かして拍動を引き起こしているのです。刺激伝導系が心臓を動かし、拍動の早さまでコントロールしています。

おわりに:心臓は興奮刺激が、一定時間ごとに刺激伝導系で伝わることで絶え間なく動いている

心臓のなか、右心房の洞結節という器官で定期的に起こる興奮刺激は心房を動かし、筋肉の動きを通じて心臓の右上部から左下部まで全体に伝わり、心室を動かします。これによって拍動と呼ばれる心臓の鼓動が起こり、24時間絶え間なく全身に新鮮な血液を供給していまうs。このような心臓に拍動を起こすための興奮刺激が通る経路のことを、心臓の刺激伝導系と呼びます。自分の体の構造を理解するうえで、ぜひ知っておいてください。

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心臓の仕組み(3) 刺激伝導系(2) 心臓の拍動(1) 脈拍(1)