記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/4/11
記事監修医師
前田 裕斗 先生
「風邪っぽいけど、微熱だけで咳も鼻水は出ない。」、「腰痛なんていままでなかったのに、腰が痛い。」、「大好きなコーヒーなのに、胃を受けつけない。」
こんな症状が現れたのは、妊娠したからかもしれません。
妊娠するとホルモンバランスが乱れ、今まで経験したことのない不快な症状がたくさん出てきます。
すべては、新しい生命を宿したために、体が変化しているサイン。これから、妊娠でどのような体調の変化が起きるのか紹介していきます。
個人差がありますが、早ければ月経予定日の1週間前から、妊娠を知らせる初期症状が現れます。
最もよく知られているのは、月経が10日から2週間以上遅れることですが、それ以外にも、心や体にさまざまな変化が現れます。以下に、10の例を挙げて行きます。
妊娠の初期症状の一つ目は、微熱が続くことです。風邪の症状なしに、37~37.5℃程度の微熱状態が持続することがあります。妊娠したい女性であれば、日頃から基礎体温を測っているため、体温の変化に気づきます。高温期が3週間以上続くようであれば、妊娠の可能性が高くなります。
空腹時や起床時に吐き気が起こります。胃のムカムカやにおいに敏感になるのもつわりの一種になります。
体のだるさも妊娠のサインになります。眠気やだるさが抜けず体が重い感じが続きます。ボーッとなってしまうことも多いようです。
偏頭痛持ちというわけでもないのに、急に頭痛に襲われることがあります。痛みで吐き気が引き起こされる場合もあります。
分泌されるホルモンの影響で、胃の痛みが出る人もいます。ムカムカする、キリキリする、何も食べられないなど、症状や程度は人それぞれです。
今まで好きだった食べ物が美味しくなく感じたり、匂いを避けたくなる食べ物が出たりと、味覚が変化します。
普段使っている香水の匂いが不快になったり、他人の体臭に我慢できなくなったり、嗅覚に変化が出る人もいます。
ホルモンバランスの変化で、ニキビや吹き出物が増えたり、乾燥したり、かゆみなど、肌荒れが出る人もいます。妊娠中の肌は敏感肌になるため、顔や頭皮だけでなく、手も荒れやすくなります。
妊娠すると、骨盤や靭帯を緩めるホルモン・リラキシンが分泌されるため、腰痛が出る人がいます。
ホルモンバランスが変化し、乳腺や乳管が発達し、母乳の生成がはじまるため、胸の張りが続いたり、乳首に痛みを感じることがあります。
ホルモンバランスの変化と子宮の肥大化で、胃腸に変化をきたします。頻尿、便秘、下痢など、症状はさまざまです。
通常の月経前に出る症状と似ているため、違いに気づかず、妊娠の初期症状を全く感じないという人もいるため、妊娠を自分で見極めるのは難しいといえます。
症状がない場合、自分で妊娠を正確に判断する材料は月経の遅れや、基礎体温のみになります。
妊娠の初期症状の多くはエストロゲンとプロゲステロンというホルモンの分泌によるものです。自律神経や体温調節に関わっているため、身体に大きな影響を及ぼすことになります。
妊娠の初期症状が現れたら、結果を知るために妊娠検査薬を試したくなりますが、検査薬が使用できるのは、月経予定日の1週間後以降になります。
早く結果が知りたい方は、月経開始予定日の3日前から判別可能な早期妊娠検査薬を試してみてください。
妊娠のサインとしてさまざまな症状が出ます。症状の現れ方は、人それぞれですが、月経が1週間以上遅れているなら、なるべく早く妊娠検査薬を試してみてください。