妊婦健診はどんな検査?何が必要?大事なことを知っておこう!!

2017/4/24 記事改定日: 2018/3/28
記事改定回数:1回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

妊娠がわかると「妊婦健診」のために、定期的に病院へ通うことになります。妊婦健診とはいったい何をするのでしょうか? ここでは、病院で行う妊婦健診について詳しく解説していきます。

妊娠健診ではどんな検査をするの?

妊娠初期から15週までは、子宮口と頸管の内診と指による触診で子宮の大きさや硬度を診るとともに、母体の健康状態をさらに詳しく把握するために血液検査を含む初期検査および超音波検査を行います。(内診や超音波検査が一部省略されることもあります。)超音波検査は、妊娠期間中で最も頻繁に行われる検査です。

エコー検査(超音波検査)で何がわかる?

エコー検査(超音波検査)は妊娠健診の中でも頻繁に行われる検査です。

妊娠初期には、超音波検査は胎児の鼓動や子宮内妊娠であることを確認するために行われます。その後、胎児の成長、胎盤の位置、へその緒、胎児の健康や全身の形態などを調べるために超音波検査を受けます。早産になるかもしれないという疑いがある場合は、超音波検査によって子宮頸部の長さを調べることもできます。

妊娠初期の超音波検査は、以下の目的で行われます。

・胎児の鼓動や子宮内妊娠を確認する
・妊娠期間を算定する
・胎児の数(単胎か双胎か)

妊娠中期では、胎児の形態(顔、性別、からだの異常)について調べます。また、ハイリスク妊婦や何かしら出血があった場合は、別の病気の可能性を探るためにさらに超音波検査を受けることがあります。

妊娠後期では、流産や早産、妊娠高血圧の早期発見と管理、胎児の確認のほかに前置胎盤や羊水過少、あるいは逆子(さかご)などの異常も確認します。

血液検査でどんなことがわかる?

妊娠初期のスクリーニング検査として、血液一般、血液型(Rh式)、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、ヒト成人白血病、風疹についての検査が必須となっています。これら感染症の検査は出生児に赤ちゃんに感染する可能性がある、または妊娠中に感染することで赤ちゃんに影響が生じる可能性のあるものです。
また、糖尿病や妊娠糖尿病の可能性があるときには血糖値を検査して管理していきます。

旦那さんの付き添いについて

最近は「イクメン」が流行しており、赤ちゃんの成長をエコーで見て夫婦で感動を共有するためにも旦那さんが妊婦健診に付き添う姿がよく見られます。早くから赤ちゃんの様子を知り、赤ちゃんや妊婦さんに異常があったときに説明を受けやすいというメリットがあり、早い段階から父性を目覚めさせるためにも妊婦健診への付き添いは推奨されています。

ただし、付き添い時に守るべきマナーもあるので注意しましょう。妊婦健診は混んでいることが多いですから、待合室がいっぱいになることも少なくありません。そのようなときには、健康な旦那さんが座っていて、お腹の大きな妊婦さんが経っていることのないように配慮が必要です。妊婦さんには席を譲ってあげましょう。
また、産婦人科には妊婦さんだけでなく、産後健診に来る母子もいますから、授乳する機会も多い場所です。所定の授乳室などからはなるべく距離をおくようにしましょう。

妊婦健診の費用はどのくらい?補助券や助成金はある?

妊婦健診は母子手帳が交付さると住まいの自治体から補助券が交付されますので、基本的に費用は助成金で賄われ、妊婦さんの負担は無料です。病院によっては追加料金がかかることもありますが、ほとんどは5000円以内に収まります。妊娠中に異常がみつかって詳しい検査をするときには補助券を使えませんが、場合によっては健康保険の対象(3割負担)になることもあります。

母子手帳が交付される以前の、妊娠を確定する初診時やその後の心拍確認の頃までの間は補助券がありませんので自費になります。料金は病院によって大きく異なりますが、初診時には妊娠反応の他に採血などを行うことも多く、10000円程度かかることもあるでしょう。費用が気になる場合は、希望する産婦人科に受診前に問い合わせるようにしてください。

医療費控除はできる?

医療費控除とは、一世帯でかかった年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告を行うことで10万円を越えた金額が所得から控除される制度のことです。
妊婦健診で費用はもちろん、医療費控除の対象です。母子手帳交付前の自費での費用はもちろんのこと、補助券の使用したうえでさらに余分にかかった費用も全て控除の対象になります。出産、育児は何かと入用になることが多いので、確定申告には手間がかかりますが医療費控除の還付を受けることをおすすめします。

妊婦健診の回数は?

妊婦健診に行く回数は施設にもよりますが大体のペースは決められていて、妊娠初期から23週までは4 週間に1 回、24週~35週までは2 週間に1 回、36週から分娩までは1 週間に1 回となっています。

病院に行くとき母子手帳は必要?

妊婦健診にいくときは「母子健康手帳」を必ず持参します。毎回、母子健康手帳にある子宮底長、腹囲、血圧、浮腫、尿蛋白、尿糖、体重を検査して記録していきます。

おわりに:妊婦健診は赤ちゃんとお母さんの健康診断

妊娠期間は9カ月という長丁場・・・健康には自信がある人でも、妊娠すると高血糖や高血圧を発症することがあります。これは妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群と呼ばれる妊娠合併症です。
妊娠合併症は、お母さんだけでなく、おなかの赤ちゃんにも影響を及ぼします。元気な赤ちゃんを出産するためにも、妊婦健診を通して出産の不安を解消することが大切です。
必要なもの、費用など、知っておかなければいけないことをきちんと把握しておいて、スムーズに健診を受けられるようにしましょう。

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