記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/12/17
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
風邪などが原因で喉の痛みがあるとき、病院に行かなくても市販薬などで治るかな、と思ったことはありませんか?この記事では、喉の痛みに効果がある市販薬の成分を紹介するとともに、病院で診てもらったほうがいい場合についても解説します。
喉が痛いときは、市販の総合かぜ薬や喉の痛みに効果がある薬を飲むとよいでしょう。咳や淡が出るときには鎮咳去痰薬も効果があります。また、喉に直接スプレーする口腔内消炎薬やうがい薬、のど飴ものどの痛みを和らげてくれます。のど飴はその成分や効果によって医薬品、医薬部外品、食品の3つの種類がありますので、症状に合わせて選ぶようにしてください。軽い痛みであれば、のど飴やトローチで軽減することも多いでしょう。
さらに、喉に優しい生活を送ることも大切です。飲酒や喫煙、辛い食べ物や熱すぎるもの、冷たすぎるものなど、のどに刺激の強いものは控えるようにしてください。また、大声をあげるなどすると痛みはさらに増してしまうので、避けるようにしましょう。マスクを着用したり加湿器などで室内を加湿するなどして、喉の乾燥を防ぐことも早期回復に効果があります。
喉の痛みに効く薬には次の5つの成分が含まれています。
38.4℃以上の高熱や重度の喉の痛みが続くときや、5~7日経っても症状が改善しないときは、細菌に感染している可能性もあるので病院を受診しましょう。特に、溶連菌に感染している場合には、抗生物質が非常に効果を発揮します。溶連菌によくみられる症状には、高熱と喉の痛み以外には、首の腫れや痛みが見られます。扁桃が腫れていることを指摘されることも多いでしょう。一方で咳は見られず、15歳未満の多く発症します。このような症状が複数見られる場合には、溶連菌を疑い早めの受診を心がけましょう。
喉の痛みだけでなく、呼吸が苦しいときや唾液や飲み物が呑み込めない場合は、早急に受診してください。首や舌が腫れている場合や首を動かせない、口を開けにくい場合には、症状が悪化して重症化している可能性があります。状態によっては窒息する場合もありますので、時間や場所を問わず近くの救急病院を受診してください。
喉の痛みは症状が重くなければ市販薬で治ることが多いでしょう。症状が軽いうちには、のど飴や喉に優しい生活をするだけでも、症状の改善がみられることもあります。しかし、喉は空気の通り道であるため、重症化すると窒息する危険性もあります。高熱があるときや症状が重い時は直ちに受診して、早期治療を心がけましょう。
※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。
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