記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
脂肪酸の一種「中性脂肪」は、数値が高いと内臓脂肪や皮下脂肪を増加させる原因となります。中性脂肪を適正に保つことは、健康的なスタイル維持や病気の予防につながりますが、そのために欠かせないのが運動です。この記事では、中性脂肪を下げる効果的な運動を紹介します。
私たちの体は毎日の食事からエネルギーを摂取し、運動によってエネルギーが消費されています。運動不足になると、消費しきれなかったエネルギーが中性脂肪として体に蓄えられてしまいます。
運動は、「無酸素運動」と「有酸素運動」に分けられますが、中性脂肪を下げるのに効果的なのは有酸素運動です。有酸素運動では体を動かすエネルギーとして中性脂肪を使います。
ふたつの運動では酸素の使用量やエネルギー源に違いがあります。無酸素運動に比べると、有酸素運動の運動強度は低いといえるでしょう。有酸素運動を行っているときは、笑顔で会話ができるくらいの運動量やペースであることも特徴的です。たとえばウォーキングは以下のポイントを押さえて取り組みます。
また、具体的なウォーキング方法は以下の通りです。
無酸素運動でも取り組み方次第で中性脂肪を下げられます。たとえば短時間の筋トレを行うと、体内で熱が発生しエネルギーを消費します。また脂肪分解の働きを持つ成長ホルモンの分泌が促されると考えられています。
脂肪燃焼を目的とした無酸素運動は、10分程度でも効果が期待できます。仕事や家事の合間など、数時間おきに少しずつ取り入れるのがおすすめです。
中性脂肪を下げるためには運動不足解消のほか、食生活の見直しも欠かせません。摂取カロリーが多すぎたり、脂肪分が多い食事を摂りすぎると中性脂肪の蓄積につながります。せっかく有酸素運動を取り入れても、乱れた食生活をそのままにしていては効果があらわれにくいですし、運動を継続するモチベーションが下がってしまうことも考えられます。中性脂肪の改善は、運動と食生活のふたつのアプローチが大切です。
自分でできる中性脂肪改善は、運動不足解消と食生活の見直しから始めましょう。今までの生活習慣を変えるのは負担に感じるかもしれませんが、健康的な体を目指して少しずつ始めてみてください。
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