妊娠中にセックスしても大丈夫?~妊娠中の性行為Q&A①~

前田 裕斗 先生

記事監修医師 東大医学部卒、産婦人科勤務医(神戸市)

前田 裕斗 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師 東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

「妊娠中だけど、セックスしたい」
「けど赤ちゃんへの影響が心配・・・」
などとお悩みの妊婦さんに向けて、
妊娠中の性行為に関するQ&Aをまとめました。

果たして、妊娠中に性行為をしても安全なのでしょうか?
どんなメリットやリスクがあるのでしょうか?
2回の記事に分けてお届けしていきます!

もくじ

妊娠中に性行為をしても大丈夫?

医師から特別な忠告を受けない限りは、妊娠中に性行為をしても問題ありません。性行為中のペニスが赤ちゃんの頭に届くことはありませんし、オーガズムを迎えたとしても赤ちゃんに危険が及ぶことはありません。

また、リスクを伴う妊娠や早産などの理由でオーガズムが禁止されていない場合は、妊娠中にマスタベーションしても問題ありません。マスターベーションは、ストレスの良い発散方法にもなります。

ペニスの挿入が禁止されたら?

オーラルセックスがいい代替法になるでしょう。オーガズムを許可されていれば、女性器に舌が触れても問題ありません。また、男性器を刺激したり、精液を飲んだりしても大丈夫です。

バイブレーターを使っても大丈夫?

問題ありませんが、膣の中に入れるものは清潔にしましょう。
振動しないシリコン製の玩具は10分間煮沸するなどして消毒してください。振動するものは、20秒間抗菌石鹸でお湯の中で洗いましょう(硬いプラスティック、ゴム、ナイロン、革などほかの素材は洗い方を調べてください)。

なお、腟の深すぎるところまで挿入したり、先端が尖ったものを使ったりすると痛みを引き起こす可能性があるので避けましょう。ただ、挿入によって胎盤を貫通してしまうのではないかと心配する必要はありません。子宮頸管によって赤ちゃんは守られています。

妊娠後期の性行為は出産を早める?

その可能性はあります。精液に含まれたプロスタグランジンという化学物質は子宮頸管を軟らかくする作用があります。またオーガズムによる子宮収縮やオキシトシン放出も出産を早める可能性があると考えられています。

妊娠中の性行為のメリットは?

妊娠中の性行為は、母親にも赤ちゃんにもたくさんの健康効果をもたらすと考えられています。詳しい健康効果に関しては、下記をご覧ください。

性欲が高まりやすくなる

性行為による血流によって、性欲が高まることがあります。実際、妊娠中のセックスで初めてオーガズムに達したという女性もいるそうです。

カロリーを消費できる

セックスを30分続けると50カロリーを消費するといわれています。美しい体型を保ちたい女性にとっては大きなメリットではないでしょうか。

血圧を低くする

高血圧は妊娠合併症の子癇前症を引き起こす恐れがあるといわれていますが、セックスには血圧を低下させる効果があると考えられています。

痛みが和らぎ、相手ともっと親密に

性行為によるオーガズムはオキシトシンを放出させます。このオキシトシンには、痛みの耐性を約74%増加させる作用や親密度を上げる作用があるといわれています。

睡眠の質が上がる

母親はセックスによってリラックスでき、よい睡眠をとることができます。赤ちゃんにとってもセックス中の振動で揺さぶられることで、よい睡眠につながる可能性があります。

免疫力を高める

セックスによって、免疫グロブリンAという風邪や感染症を予防する抗体を強化できることがわかっています。

幸福感が増す

オーガズムによってエンドルフィンが放出され、幸福感が増しリラックスできることがわかっています。

産後回復を早める

妊娠中の性行為によるオーガズムで出産のための骨盤床を準備でき、産後の回復を早められる可能性があると考えられています。

おわりに:妊娠中の性行為にはメリットがいっぱい!

基本的には、妊娠中に性行為をしても赤ちゃんや母体に悪影響はありません。ただし、痛みを伴うような激しすぎる行為は禁物です。程よい性行為には痛みに強くなったり、免疫力が上がったりなど健康上のうれしいメリットもいっぱい!次の記事では、妊娠中に性行為をするときに気をつけたいポイントについてお届けしていきます。

妊娠中の性行為一覧へもどる

この記事に含まれるキーワード