記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/4/10 記事改定日: 2019/8/5
記事改定回数:2回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
初めて赤ちゃんを沐浴させるとき「何度も練習したけどやっぱり不安…」と緊張してしまうお母さんもいると思います。でも、いくつかの注意点に気をつけていれば、沐浴自体はそこまで難しいわけではありません。
今回は沐浴のやり方と心がまえを紹介していきますので、赤ちゃんとの楽しいバスタイムに役立ててください。
生まれてから約1カ月の間の赤ちゃんのお風呂のことを沐浴(もくよく)と呼び、それ以降の入浴とは区別しています。
なぜ区別するかというと、抵抗力の弱い生まれたばかりの赤ちゃんを雑菌や感染症から守るために細心の注意をはらう必要があるためです。
赤ちゃんが沐浴用のバスタブの中でお湯をかけられるときの気持ちよさそうな顔を見て、お母さんはしあわせをいっぱい感じると思いますよ。
退院したばかりのお母さんは体調もまだ回復していません。最初から全部自分でしようと思わないでください。
誰かの助けを借りられるなら、助けてもらいましょう。
たとえば、まずはパートナーであるご主人に頼ってみてはどうでしょうか?
男親は肉体的に妊娠しないので父親になった実感をもちにくいと言われることもありますが、生まれたばかりの赤ちゃんを沐浴させているうちに父親の実感がわいてきたということも多いようです。
お父さんにも沐浴のやり方をきちんと伝えてあげてくださいね。
生まれたばかりの赤ちゃんは、首もまだすわっていません。繊細で小さくて、力の入れ方に迷って、うまく沐浴させてあげられるか不安かもしれませんね。
でも正しい方法で沐浴させてあげられれば、そんなに心配しなくても大丈夫です。
沐浴させるときは、赤ちゃんの両耳を親指と小指でそれぞれ押さえて水が入らないようにし、残りの3本指で赤ちゃんの頭の後ろを支えて、片手で赤ちゃんの体を洗ってあげましょう。
赤ちゃんをに安心してもらうためにも、
沐浴するようにしましょう。
あとはお母さんが落ち着いていて、楽しい気分で赤ちゃんといっしょに過ごしてあげれば、それが赤ちゃんにも伝わって、お湯につかることは楽しいことだと感じてくれます。
沐浴のときに用意するお湯の温度は38度前後が最適とされています。ただ、沐浴をする場所の条件によってはお湯がすぐに冷めてしまうこともありますので、脱衣所など冷えやすい場所で沐浴する場合は39~40度前後にするなど状況に合わせて調節しましょう。
お湯の温度は肌の感覚では分かりにくいこともあるため、温度計を用意しておくと便利です。沐浴する期間は短いですが、赤ちゃんのためにも出産前に買いそろえておきましょう。
赤ちゃんを沐浴させる場所は、それぞれのご家庭の状況によって異なります。
それぞれの場所での準備、沐浴の仕方、用意する道具などは次の通りです。
浴室での沐浴は、床などが濡れても気にしなくていいため沐浴に慣れていないママやパパに適した場所です。
用意するものは沐浴用のバスタブなどのみでよく、いろいろなタイプのものが販売されていますのでお好みのものを選びましょう。
ただし、浴室は冬場になると室温が低下しますので浴室暖房やヒーターを使って赤ちゃんが寒くない環境を作りましょう。
リビングは、空調で室温を一定にしやすいため赤ちゃんの沐浴に適しています。ただし、沐浴の最中に水しぶきなどが床に飛び散ることがありますので、沐浴用のバスタブの下にタオルやビニールシートなどを敷いておくと便利です。
最近では、水しぶきなどを避け、ママやパパが立った状態で沐浴できる台所や洗面台のシンクに設置できる沐浴用のバスタブが販売されています。
ややスペースが狭いため沐浴に慣れていないママやパパはやりにくいと思うかもしれませんが、腰痛などに悩まされているママやパパにおすすめです。
生後約1カ月を過ぎた頃から一緒に「お風呂」に入れるようになります。
この時期はまだ首がすわっていませんので、沐浴用のバスタブを使って入浴させてください。首がすわるようになったら、防水加工されたベビーチェアに座らせてあげましょう。
ことに十分注意してくださいね。
やり方さえ覚えておけば、赤ちゃんの沐浴はそこまで難しいことではありません。
ということを心がけ、赤ちゃんといっしょに楽しい気分で過ごしてあげれば、赤ちゃんもきっとお風呂好きになってくれますよ。