出産前の準備はモノだけでなくココロの準備も

2017/4/17

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

出産予定日が近い方も
妊娠がわかって喜んでいる方も
出産に向けて、しっかり準備しましょう。

準備は、入院や赤ちゃんに使うものだけではありません。
心の準備も必要です。

この記事では、出産前にしっかり準備できるために、知っておきたいことをまとめました。

出産前の診察でしっかりヒヤリング

「お腹の中の赤ちゃんの様子は?」「どうやって出てくるの?」
出産前に診察を受けるときに、疑問点を医者にしっかり聞きましょう。
イメージすることによって、安心できます。
「いいですね、赤ちゃんは順調ですよ! この調子で行きましょう」。
といわれたら、安心して、赤ちゃんの名づけ本に目を通したり、
赤ちゃんのベッドルームにぴったりなものを選んだり、
ママになることを楽しんでください。

でも、あなたの仕事も忘れずに。
出産前の予定を決めることは重要です。
定期的に診察を受けて、あなたにとって必要なことをしっかりヒヤリングしましょう。

出産前までの診察や検査は?

出産前の診察の頻度は施設によって異なりますが、リスク要因があるか、初産でない場合は前回の出産の情報などによっても異なります。妊娠がわかり、分娩施設を決めたら医師や助産師に尋ねてみましょう。

一般的には最初の3~6か月間は、月に1回、36週目までは2週間に1度、それ以降出産までは、週に1度が一般的です。
つまり、出産までに10~15回診察を受けることになります。
出産前の診察の回数は、あなたのお腹が大きくなるごとに多くなります。
子癇前症(妊娠中の高血圧)のような合併症は、出産が近づくにしたがって起こりやすいからです。

お腹の赤ちゃんの成長についての問題も、妊娠の後半に現れる傾向があります。妊婦健診では胎児の体重やその他の成長指標、母体の体重や腹囲などを測定します。

検査の内容は?

毎回の診察では、血圧を測り、子宮の大きさを調べ、体重を測ります。
尿検査をして、子癇前症の兆候となる尿タンパクの量を調べます。

骨盤検査、超音波、触診(乳幼児の位置を確認するために)、赤ちゃんの心拍を聞くためのドップラースキャン、血液検査(肝炎、HIVなどの確認)など、他にもいろいろな検査を行う場合もあります。

出産前の遺伝子検査も!?

出産前の遺伝子検査はたくさんあります。一般的に行われている遺伝子検査の1つは羊水穿刺であり、ダウン症候群などの特定の状態および染色体異常を検査するものです。
出産前検査(NIPT)は、妊娠10週以降に検査が可能ですが、日本では検査の特性上から35歳以上の方や、遺伝子異常が示唆される所見を超音波で認めた場合などに実施できることになっています。
遺伝子検査のリスクと利点については、医者と早期に話し合いましょう。

伝えたいことや聞きたいことはメモしておく

診察の際、医者は、身体的・感情的な状態を尋ね、こちらの質問にすべて回答してくれます。そして、あなた自身とあなたの赤ちゃんをケアするヒント教えてくれます。次の診断までに予想される体の変化や注意すべきことも教えてくれます。

あなたが診察の前にすべきことは、自分の健康状態について把握し、聞きたいことをメモしておくことです。
そうしないと、診察で、新しい情報や検査に直面し、伝えたり聞きたかったことを忘れてしまうからです。事実としてそういう方は多いのです。
医者や助産師に聞きたいことや伝えたいことは、何でも書き留めておきましょう。

おわりに:安心して出産を迎えるために心の準備を万端に

初めて出産するママや、リスクを抱えた出産のママにとって、心安らかに、お腹の赤ちゃんと過ごすことがとても大切です。
出産前に疑問点はすべてなくし、出産のイメージをしっかりつくっておきましょう。

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