動悸の症状はどんなことが原因で起こる?

2019/2/10

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

じっとしていても、心臓の鼓動の明らかな早まりや遅れ、リズムの乱れなどを自覚できるようなら、何らかの理由で動悸を起こしているかもしれません。

今回は動悸の症状について、動悸を発症する原因として考えられる疾患や、動悸を自覚したときに受診すべき病院の診療科目とあわせて解説していきます。

動悸とは

何もせずじっとしているだけで、心臓の鼓動の早さの変化や、リズムの乱れなど脈拍の不安定さを自覚できる状態のことを「動悸」といいます。動悸には脈の乱れ・不安定さのほかにも、以下のような症状を伴うことが多いとされます。

  • 息苦しさ
  • めまい、ふらつき
  • 意識が遠のくような感覚、失神
  • 不安感
  • 震え、発汗
  • 体重の減少

このような動機症状は、心臓そのものに何らかの疾患が起きているか、心臓以外の臓器や血液の問題が原因で発症していると考えられます。

病気が原因で動悸の症状が起こる場合

ここからは、動悸の原因となる病気について、「心臓の不調」と「その他の器官・組織の不調」の2つのカテゴリに分けて解説していきます。

心臓の不調のうち、動悸の原因となるもの

不整脈
速くなる、遅れる、リズムが乱れるなどして脈拍に異常が起きることをいい、動悸や血圧低下によるめまい、冷や汗、吐き気などの症状を引き起こす心臓の病気。
心不全
何らかの理由で心臓が全身に血液を送りだす機能が低下した状態で、動悸や息苦しさ、疲れやすさ、急な体重の増加や体のむくみなどの症状を引き起こす心臓の病気。

心臓以外の器官・組織の不調のうち、動悸の原因となるもの

貧血
何らかの理由で、体に十分な酸素・栄養を届けるのに必要な血液やその成分が不足した状態で、動悸やめまい、息切れ、頭痛、疲れやすさ、顔色の悪化などを引き起こす。
低血糖
ダイエットや不規則な食事による栄養不足、糖尿病治療の副作用などで血糖値が異常に低くなった状態で、動悸や冷や汗、手の震え、空腹感、頭痛などの症状を引き起こす。
甲状腺機能亢進症
代謝を司る甲状腺の働きが過剰になり、甲状腺ホルモンの分泌量が増えすぎたために瀕薬による動悸や不整脈、手の震え、食欲増進と急激な体重減少を引き起こす。
脱水
体内に水分量が足りていないために、動悸や口の渇き、のどの渇き、熱のこもった感じ、排尿回数の減少などの症状を引き起こす。

動悸が起きている場合、上記いずれかの疾患が原因で、その一症状として動悸が現れているものと推測されます。

動悸が気になるときは何科に行けばいいの?

すぐに治まるような一時的なものなら問題ありませんが、動悸が長期間、または繰り返し起こって気になるようなら、病院で医師に診てもらった方がよいでしょう。

動悸で病院を受診する場合は、心臓を含む血液の流れを専門とする循環器内科や、血液内科、甲状腺疾患までカバーしている代謝・内分泌内科などで診てもらってください。

おわりに:動悸が起こる原因は、心臓や血液、甲状線の疾患までさまざま

じっとしていても自覚できるほど心臓の動きが変化してしまう動悸は、心臓や血液、甲状腺疾患の他、低血糖や脱水などの体調不良によっても起こり得ます。発症原因は人によってさまざまなので、はっきりとした原因を特定するには病院で調べるしかありません。

一時的な動悸なら問題ありませんが、長期に続いたり何度も繰り返す場合は、原因にあった適切な治療を受ける必要があります。早めに循環器内科、血液内科、代謝・分泌内科を受診しましょう。

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