赤ちゃんのつかまり立ち、その瞬間を見逃さないように

2017/5/2

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

「はえば立て、立てば歩け」と赤ちゃんの発達に対する思いは膨らみます。
でも、発達はその赤ちゃんそれぞれです。
健やかに育っていく赤ちゃんの成長を見守り、
できれば、その瞬間を心のカメラに収めておきたいものです。

この記事では、赤ちゃんが立ち上がる時期やその仕組み、つかまり立ちできるための手助けなどを解説します。

つかまり立ちするために何をすべき?

まだ座れない時期の赤ちゃんでも、起き上がって座る練習をたくさんすると、ハイハイをしたり、立ち上がったりするのに必要な上半身の力がつきます。それは、立ち上がった後の、赤ちゃんの歩行につながるのです。

いよいよ赤ちゃんが立ち上がる

上半身の筋肉を使い、足の筋肉がつき、立ち上がるために自分を引き上げる力が十分つくと、赤ちゃんは立ち上がります! ほら、あなたの足が引っ張っられていませんか? 下を見ると、それはあなたの赤ちゃんだった!?なんて、素敵なシーンでしょう。
あなたのジーンズをつかみ、顔に笑顔を浮かべ、あなたの横に立つために自分を引き上げようとしています。

つかまり立ちは、赤ちゃんの最初の発達段階で、大きな目標になります。
というのも、立ち上がるためには、ほぼすべての筋肉(腕から背中、太もも、足首)を同時に調節しながら動かさなくてはいけないからです。
つかまり立ちする赤ちゃんの姿を見るのは、どんな人にとっても楽しいものです。そしてつかまり立ちは、赤ちゃんにとって筋力を強化するための素晴らしい運動になるのです。

いつごろつかまり立ちできる?

赤ちゃんは、生後9~10ヶ月頃、立ち上がり、よちよち歩きをはじめ、より真っ直ぐ立てるようになると、家具や両親の足を使って、必死に立ち上がろうとします。
平均して生後14ヶ月頃、自分の力だけで立ち上がりますが、18ヶ月後でも別に遅くありませんし、生後7ヶ月で立ち上がる赤ちゃんもいます。
その時期は、ベビーベッド用のマットレスを最も低い位置に下げておきましょう。
赤ちゃんは、ベビーベッドの端に自分の体を寄せ、手すりをつかんで立ち上がろうとするでしょう。

赤ちゃんがつかまり立ちできるようになるためにの手助けは?

立とうとしている赤ちゃんと遊ぶ楽しいゲームがあります。
ソファの上におもちゃをいくつか置いて、ソファーの隣に赤ちゃんを置きます。
そうすると、赤ちゃんはクッションをつかんで立ち上がろうとします。そして、勝ち誇ったような顔で、おもちゃを取るのです(ソファーはかんたんに動いたりひっくり返ったりすることがないため、このゲームでは、いすよりソファーのほうがお勧めです)。

もう一度座るために誰かの助けが必要かもしれませんが、実際に努力して自分で得たもので遊べます。赤ちゃんがつかまり立ちして、おもちゃに手を伸ばしつかもうとしているとき、赤ちゃんをほめてあげましょう。

赤ちゃんがハイハイしたりはいつくばったりしているときに、(赤ちゃんがわかるように)ソファーにおもちゃを置いてみましょう。赤ちゃんは、「ソファーの下のほう」まで動いて、ひとつずつおもちゃを取るために立ち上がろうとします。

つかまり立ちしようとしている赤ちゃんの危険を防ぐ方法

赤ちゃんが立ち上がるコツをつかんだら、そして、よちよち歩きをするようになったら、次にやらなくてはいけないのは、赤ちゃんの安全を確保することです。
自宅の中の安全を確保するために、障壁を置いたり、赤ちゃんがぶつかりそうな角や柵がないようにしましょう。
また、すべったりつまづいたりするのを防ぐためには、紙や開いたままの本、すべりやすい雑誌などを床に置かないようにしましょう。床に何かをこぼしたら、すぐ拭きとりましょう。

赤ちゃんには、つるつるした底の靴や滑りやすい靴下を履かせず、素足にするか、滑り止めのついた靴下を履かせましょう。

赤ちゃんの発達のペースはそれぞれ

どの赤ちゃんも自分のペースで成長しています。保護者は安全で、楽しく、遊びながら練習できる機会を提供することはできますが、赤ちゃんの発達をせかす必要はありません。つかまり立ちが遅いからといって、あまり心配しないでください。赤ちゃんの発達はそれぞれです。

つかまり立ちの次は?

赤ちゃんは、立っているので、歩くこと(最初はあなたの手や家具をつかんで立ち、その後何もつかまなくても立って、歩けるようになります)は遠い未来のことではありません。その後、赤ちゃんが次に学ぶのは登ることや走ること、そして飛び跳ねることです。

おわりに:赤ちゃんのつかまり立ちの瞬間を見逃さない

あなたの可愛い赤ちゃんの成長は、周囲のみんなの楽しみでもあります。
首がすわり、寝返りを打ち、お座り、はいはいと赤ちゃんは確実に成長しています。家の中に危険がないようにし、赤ちゃんがつかまり立ちできるような環境を整えましょう。
そして、いっしょに遊びながら、赤ちゃんがつかまり立ちができるように見守っていれば、きっとあなたの赤ちゃんのつかまり立ちの瞬間を見逃すことはないでしょう。

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