妊娠線を消す方法や予防する方法はあるの?

2017/4/10 記事改定日: 2019/11/7
記事改定回数:2回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

妊娠線は妊娠13週~21週あたりから現れ始めます。ママの証でもあるので喜ばしい現象ともいえますが、「消したい」「予防したい」と思うのは自然なことです。
この記事では妊娠線の原因や対処法ついて解説しますので、出産・妊娠を控えた人は参考にしてください。

妊娠線とは?

妊娠線とは、赤ちゃんがお腹にいることで肌が引き伸ばされ、皮下組織が引っ張られることで亀裂として現れ始めることです。
お腹、お尻、太もも、腰、胸などにできる線で、色はピンクや赤、紫がかっている場合もあります。

できやすさに個人差がある?

妊娠線はできやすい人もいれば、できにくい人もいて、その差は遺伝による影響が大きいと考えられています。また、妊娠線は皮膚の色が濃い女性は妊娠線ができにくい反面、肌の色が明るい人ほどできやすいという傾向があるともいわれています。

ただし、妊娠中の急激な体重増加が妊娠線の要因とも考えられているため、単純に「できやすい体質、できにくい体質」というようには区分できません

妊娠線はいつ頃消えるの?

妊娠線は出産してから徐々に目立たなくなっていきます(銀白色のような状態になります)。出産後に体が元の状態に戻っていくにつれ、白っぽい線となり徐々に目立ちにくくなる場合が多いです。
しかし、完全に消えることはないといわれています。

妊娠線って予防できるの?

妊娠線を100%予防する方法はありませんが、妊娠中の体重増加を緩やかにすることで、ある程度予防ができるといわれています。
また、お肌の保湿やビタミンCなどの抗酸化物質を摂ることで予防できることがあります。

マッサージで予防できる?

たっぷりのクリームやオイルを使用してのマッサージは保湿効果が期待できるため、妊娠線を予防に役立つ可能性があります。
ただし、マッサージで確実に妊娠線が予防できるわけではないことは念頭におきましょう。

妊娠線を消す治療はある?

妊娠線は出産後、自然に目立たなくなっていくことがほとんどですが、真皮の深くまで亀裂が入ったような妊娠線は時間が経っても目立ったまま残ってしまうことも少なくありません。

このような妊娠線はセルフケアのみでは対処することができず、皮膚科や美容外科などでの治療が必要となります。

皮膚科では、皮膚のターンオーバーを促すためのレーザー治療、炭酸ガスを皮下脂肪に注入して妊娠線周囲の脂肪分解を促すカーボメッドなどがあり、身体への負担を抑えて妊娠線解消を目指すことができます。
しかし、これらの治療は効果が現れるまでに時間がかかり、効果にも個人差があるのがデメリットと言えます。

また、妊娠線がある部位の皮膚や皮下組織ごと切除する治療方法が行われることもあります。この方法は妊娠線そのものを切除するため高い効果が期待できますが、体への負担が大きいことから、育児中には治療を受けにくいといったデメリットがあります。

おわりに:妊娠線は体重コントロールや保湿で予防できる場合がある

妊娠線のできやすさは遺伝も含めてさまざまな要因が考えられており、いまのところ医学的に完全に予防する方法はないといわれています。
ただ、体重が急に増えすぎを避けてお肌を念入りに保湿して皮膚への影響を抑えられれば、ある程度予防できる場合があります。まずはできることから試してみましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

予防(234) 妊娠線(2)