妊娠線は予防できる?妊娠中の対策と産後ケアはどうしたらいい?

2017/4/10 記事改定日: 2018/3/27
記事改定回数:1回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

妊娠線は妊娠13週~21週あたりから現れ始めます。ママの証でもあるので喜ばしい現象ともいえますが、「跡が気になる」「予防したい」と思うのが自然ではないでしょうか。
妊娠線の予防方法について解説しますので、出産・妊娠を控えた人は参考にしてください。

妊娠線とは?

赤ちゃんがお腹にいることで肌が引き伸ばされ、皮下組織が引っ張られることで亀裂として現れ始めるのが妊娠線です。
お腹、お尻、太もも、腰、胸などにできる線で、色はピンクや赤、紫がかっている場合もあります。

できやすさに個人差がある?

妊娠線はできやすい人もいれば、できにくい人もいます。その差は遺伝による影響が大きいと考えられています。母親が妊娠中に妊娠線ができていた場合は、あなたもできる可能性が高いでしょう。

また、妊娠線は皮膚の色が濃い女性は妊娠線ができにくい反面、肌の色が明るい人ほどできやすいという傾向があるといわれています。
また、妊娠中の急激な体重増加は妊娠線ができる大きな要因の一つとされているため、妊娠中の体重の増え方にも左右されると考えられています。

妊娠線の予防方法とは?

残念なことに、妊娠線を100%できないように予防する方法はないと考えられていますが、妊娠中の体重増加を緩やかにすることで、ある程度予防ができることがあるといわれています。
妊娠線ができるのを防いだり、皮膚が引っ張られにくくするために、以下のようなことを試してみると効果が得られる可能性があります。

1.保湿

妊娠線を確実に予防するクリームはありませんが、ココナッツなどの天然成分を含むクリームで保湿することで、妊娠中によく起こる肌の乾燥やかゆみをある程度予防することはできるといわれています。

2.栄養補給

内側から肌を健康に保ちましょう。ビタミンCをたっぷり含んだ食材をとることで、妊娠線が目立たなくなる可能性があります。

3.体重管理

急激な体重増加は妊娠線ができやすくなってしまうため体重をきちんと管理しましょう。体重が急激にではなく徐々に増えるように、毎日体重計に乗って確認しましょう。赤ちゃんの分と合わせて二人分食べなければいけないといっても、単純に倍の量を食べていいということではありません。できる限り、推奨されている妊娠中の摂取カロリーを守るようにしましょう。

妊娠線をマッサージで予防できる?

たっぷりのクリームやオイルを使用してのマッサージは保湿効果も高まり、妊娠線を予防できる可能性があります。
クリームやオイルをおなか全体に刷り込むようにしてマッサージを行いましょう。
お腹に手のひらを当ててひらがなの「の」の字を書くようにマッサージをします。
二の腕や太もも、お尻は下から上に向かってクリームをのばしていきます。
バストは乳頭を境として上部は下に向けて、下部は上に向けてマッサージをします。
お風呂上りなど肌に水分が残っている状態で行うと効果が特にあるようです。
普段行うようなコリをほぐすマッサージと異なるため、力を入れて圧をかける必要はありません。
また、マッサージを行えば確実に妊娠線が予防できるわけではないということを念頭において実施しましょう。
さらに、お腹を念入りに触ったりさすったりという動作をすることによって子宮収縮を促してしまう場合もあります。主治医からお腹を触ったりマッサージをすることを禁じられた場合には従うようにしましょう。

妊娠線はいつ消える?早く消す方法はあるの?

妊娠線はいつまでも目立つわけではありません。出産してから徐々に目立たなくなっていきます(銀白色のような状態になります)。出産後に身体が元に戻ることによって白っぽい線となり徐々に目立ちにくくなる場合が多いです。
しかし、一度できてしまうと完全に消えることはないといわれています。

おすすめの産後ケア

どうしても妊娠線を何とかしたいという方にはいくつか産後ケアの方法があります。
レーザー手術やダーマローラーという特殊な治療を美容皮膚科で受けるというものですが、これにはかなりの費用がかかります。
他にも美容皮膚科でシルダームという妊娠線修復クリームを処方してもらう方法があります。手術よりは安価となり医療用なので一般で売られているものよりも効果は期待できますが完全に妊娠線を消せるとは限りません。
他にも、市販の妊娠線を改善するクリームを根気よく塗り続ける、皮膚の代謝をよくする食べ物をとるなどの方法がありますが、どれも確実に妊娠線を消すには至らない可能性が非常に高くなります。

おわりに:妊娠線は予防できる可能性がある。まずは気軽に試してみよう

妊娠線のできやすさは遺伝も含めてさまざまな要因が考えられており、いまのところ医学的に完全に予防する方法はないといわれています。ただ、保湿したり、体重が急に増えすぎないようにしたりといった方法で皮膚への影響を抑えられる可能性もあります。まずは簡単にできることから試してみてはいかがでしょうか。

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