赤ちゃんのつらそうな鼻水や鼻づまり、対処法は?

2017/5/2

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

ぐずぐずする鼻水、つらそうな鼻づまり、咳、発熱など、まだ小さい赤ちゃんにとって
どんな些細なことでも、心配になりますよね。

特に、赤ちゃんの鼻水はふいてもふいてもあふれてくるもの。
鼻水や鼻づまりがひどいと赤ちゃんもご機嫌が悪くて、呼吸も苦しそう。

この記事では、赤ちゃんの鼻風邪の原因や症状、対処法についてまとめてみました。

一般的な赤ちゃんの風邪は?

一般的な赤ちゃんの風邪は、通常1週間程度持続します。症状は、鼻やのどなど上気道に症状があらわれます。ほとんどの赤ちゃんは、免疫システムがウイルスと闘う準備ができていないため、生後2年間で8〜10回の風邪を引くこともあります。

保育園など集団保育であれば、さらに多くの病原菌にさらされるので、より頻繁に風邪を引くかもしれません。ただし、ほとんどの風邪は自然に治り、また、風邪を引くことで、将来的には菌に対する免疫体制がつきます。

赤ちゃんの風邪の原因は?

風邪は、空気中または日常的に触れるものに存在する様々なウイルスに感染することから起こります。風邪をひいた人が近くで呼吸したり、くしゃみをしたり、あるいは赤ちゃんが感染した人に触れた場合、そのウイルスに感染する可能性があります。

赤ちゃんの風邪の症状は?

赤ちゃんの風邪はほとんどの場合、深刻なものではありません。
症状は下記のようにあらわれます。
・鼻水(最初は水っぽく、次に濃く不透明になり、黄色または緑色になることもある)
・鼻づまり
・くしゃみ
・のどが腫れる
・頭痛
・微熱
・食欲不振
・疲労、イライラ (きげんの悪い状態)
・乾いた咳

赤ちゃんの風邪はどのくらい続く?

一般的な風邪であれば、通常、幼児では7日から10日間続き、3日目に症状が一番重くなることが多いです。夜間の咳は、長く続く可能性があります。

1歳児

この時期には、まだ鼻をかめない子もいるので、鼻に生理食塩水の点鼻剤を入れてつまった粘液をゆるめましょう。あふれてくる鼻水をそっと抜き取って、鼻づまりを防ぐために吸引バルブを使うのもよいでしょう。マットレスの下に枕を2つ置き、赤ちゃんの頭を上げることも対策としてできることです。

2歳児

やわらかいティッシュで、鼻のかみ方を教えてください。生理食塩水点鼻薬は、鼻孔に詰まっている粘液をゆるめるのに役立ちます。大きな子供用のベッドで寝ている場合は、頭を持ち上げるために余分な枕を用意しましょう。ベビーベッドの場合は、1歳児で解説したように赤ちゃんの頭を上げましょう。

年齢を問わない赤ちゃんの風邪対策

残念ながら、風邪を早く治す治療薬はありません。抗生物質は細菌感染症を治療するためのものです。つまり、一般的な風邪の症状には効果はなく、過度に使用するとかえって有害で、子供に必要な体内細菌までを殺してしまいます。

不快感を取り除いてあげるようにしましょう。鼻孔の下に軟膏を薄く塗り、乾燥を防ぎ、痛みを和らげてあげましょう。加湿器は鼻づまりに効果があり、呼吸が楽になります。赤ちゃんに近づけすぎない所に置き、冷たいミストで使用しましょう。

飲みたがらないかもしれませんが、熱で脱水になる可能性があるので、できるだけ水分を取らせましょう。水、ジュース、アイスクリームや具なしのチキンスープを与えてみましょう(チキンスープは栄養や抗炎症効果もあり、のどや鼻の腫れを緩和し、のどの痛みを和らげます)。ビタミンCが豊富な食品と飲料を毎日与えましょう。食事は何度かに分けて与えた方が、3食しっかり食べさせるよりも良い場合もあります。

医者に連絡しなくてはいけないときは?

1歳から3歳の赤ちゃんの熱が39度近くまで上がったときは、医者に相談をしてください。以下の場合も医者に相談をしましょう。
・明らかに体調が悪い
・食欲がない
・唇や爪が青い
・ぜいぜいとした呼吸をしている
・普段よりも呼吸が早い
・他の症状がなくなっても、日中の咳が悪化している、または続いている
・首に腫れた腺がある
・10日以上症状が続いている

連続した風邪や慢性的な鼻水が頻繁に見られるようであれば、アレルギーの可能性があります。これらの症状が見られれば、医者に相談しましょう。

赤ちゃんの風邪予防法は?

風邪予防の最善策は、定期的に赤ちゃんの手を洗うことです(特にご飯の前とトイレの後)。一人で手を洗えるのであれば、手洗いの基礎を教えましょう。
家族が風邪を引いている場合は、手をよく洗って、赤ちゃんにうつさないように気をつけましょう。

おわりに:鼻水や鼻づまりは赤ちゃんにはつらいもの、できる対処法を

大人でも鼻水や鼻づまりがひどいときはつらいものです。赤ちゃんはもっとつらいはず。症状を和らげるように環境を整えて、お家でできる対処法をしてあげましょう。

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