コンビニで買える薬の種類は?風邪薬やロキソニン®︎は買える?

2019/3/3

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

風邪っぽいな、薬が欲しいな、と思ったとき、いつでも薬局が空いている時間とは限りません。そんなとき、頼りになるのが24時間営業のコンビニです。しかし、どんな酒類の薬でもコンビニに置いてあるわけではありません。そこで、この記事ではコンビニで買える薬・買えない薬の種類や分類についてご紹介します。

コンビニで薬が買えるようになったのはいつから?

2004年に医薬品に関する規制が改定され、安全上特に問題がないとされた消化薬や整腸薬など371品目の医薬品が医薬部外品に移行されました。もちろん薬効成分はそのままですから効果は変わりませんが、医薬部外品という区分になったことにより、薬剤師のいないコンビニなどでも取り扱えるようになったのです。

医薬部外品に移行したのは、以下の区分に該当する薬です。

  • 健胃薬、整腸薬、消化薬、健胃薬、消化薬または成長薬のうち、いずれか2つ以上に該当するもの
  • 下剤
  • ビタミン剤
  • カルシウム剤
  • 生薬を配合した薬
  • 鼻づまりを改善するための外用薬
  • 殺菌消毒薬
  • うがい薬
  • 口腔咽頭薬
  • しもやけ・あかぎれ用薬
  • コンタクトレンズ装着薬
  • いびき防止薬

医薬部外品とは

「医薬部外品」とは、薬機法(旧:薬事法)によって「医薬品と化粧品の中間」と定められた製品のことです。「医薬品」は基本的に薬剤師や登録販売者のいる薬局でないと購入できませんが、「医薬部外品」は薬剤師といった専門家のいないところでも販売することができます。もちろん、コンビニだけでなくスーパーなどでも買うことができます。

医薬部外品の定義は「人体への改善効果は持っているものの作用が弱く、副作用の危険性がないこと」です。薬機法では、以下のような目的のための製品を医薬部外品と定義しています。

  • 吐き気やその他の不快感、口臭、体臭の防止
  • あせも、ただれの防止
  • 脱毛防止、育毛、除毛
  • 人や動物の衛生を保つための、ねずみ・ハエ・蚊・ノミなどの駆除や防止

つまり、生命や健康を損なうような副作用の危険性がなく、作用が比較的弱いものということになります。作用が強い薬剤は正しく服用しなかった場合の副作用も強くなりやすいため、医薬部外品として説明なしに一般に購入することはできないのです。

コンビニで風邪薬は買える?

2009年に、薬機法が施行され、コンビニでも条件を満たせば一般的な風邪薬や解熱鎮痛剤などの「第二類医薬品」や、ビタミン剤などの「第三類医薬品」が販売できるようになりました。消費者側としても、閉まる時間の早い薬局だけでなく、コンビニで風邪薬や解熱鎮痛剤が買えるのは急な風邪や発熱、頭痛などにも対応できて安心です。

しかし、この「条件を満たせば」という点が難しいのです。風邪薬や解熱鎮痛剤のほとんどは薬剤師または登録販売者が常駐している店舗での販売と規定されている「第二類医薬品」に該当します。つまり、薬剤師または登録販売者がいないとそもそも買うことができません。

24時間営業のコンビニの場合、薬剤師はもちろん、登録販売者の確保をするのが非常に難しい課題となっています。営業時間の半分以上は登録販売者がいないと「第二類医薬品」を販売できないため、24時間営業では最低でも12時間以上、登録販売者に勤務してもらう必要があります。また、登録販売者の規定は「都道府県が実施する筆記試験に合格し、2年間の実務経験を積む」とされており、登録販売者自体の数が少ないことも確保が難しい一因となっています。

これらのことから、多くの風邪薬は買うことができないコンビニが多いです。ただし、登録販売者が確保できているコンビニであれば風邪薬や解熱鎮痛剤を取り扱っているところもあるため、詳しくはコンビニに確認してみましょう。また、販売者が確保できているかどうかは店舗ごとに異なります。チェーン店であっても全ての店舗が販売しているとは限りませんので、コンビニで薬を買いたい場合は注意しましょう。

また、風邪薬であっても、登録販売者が常駐していなくても買えるものがあります。それは、「第三類医薬品」に分類されている一部の風邪薬です。第三類医薬品は第二類医薬品よりも副作用に関するリスクが低いことに加え、これらは医薬部外品として扱われることが多いため、薬剤師や登録販売者のいないコンビニでも取り扱うことができます。

第二類医薬品、第三類医薬品とは?

第二類医薬品・第三類医薬品の定義は、以下のようになっています。

第二類医薬品
一般用医薬品で、日常生活に支障が出るほどの副作用の恐れがある医薬品
第三類医薬品
一般用医薬品で、副作用のリスクが比較的少なく、第一類・第二類医薬品に分類されない医薬品

第二類医薬品と第三類医薬品の大きな違いは、「薬剤師や登録販売者がいないと買えないかどうか」という点です。さらに効果・効能の強い第一類医薬品も含めて、薬剤師や登録販売者が必要かどうかは以下のような基準となっています。

第一類医薬品
薬剤師による説明が必要
第二類医薬品
薬剤師または登録販売者による説明が望ましいが、必須ではない。販売店舗に薬剤師または登録販売者の常駐が必要
第三類医薬品
薬剤師または登録販売者は必ずしも必要ではない

効果・効能が強い薬剤は自然と副作用のリスクも高くなるため、第一類医薬品は薬剤師がいる店舗でないと買うことができません。しかし、第二類医薬品はそれよりも少し規制が緩く、説明は必須ではないほか、薬剤師または登録販売者が店舗に常駐(営業時間の半分以上)している店舗であれば薬剤師や登録販売者がいないときでも買うことができます。

さらに、第三類医薬品は薬剤師または登録販売者がいなくても買うことができます。このため、ネット販売や通信販売でも購入することができるのが第三類医薬品です。

ロキソニン®︎などの痛み止めはコンビニで買える?

ロキソニン®︎は、鎮痛解熱剤として効果が高く人気の頭痛薬ですが、効果が高いため第一類医薬品に分類されています。そのため、コンビニで買うことはできません。第一類医薬品は、すでに述べたように薬剤師のいる店舗でないと買うことができないため、ロキソニン®︎は薬剤師のいる時間帯に薬局で購入しましょう。

ちなみに、ロキソニン®︎ではありませんが、頭痛薬では「イブ」などが第二類医薬品として販売されています。そのため、登録販売者のいるコンビニであれば購入することができます。実際に置いているかどうかは各店舗ごとに異なるため、あらかじめ電話などで確認しておくと良いでしょう。

おわりに:コンビニで風邪薬が買えることもあるが、ロキソニン®︎は買えない

コンビニで買える薬は「第二類医薬品」または「第三類医薬品」、そして「医薬部外品」に限られます。風邪薬の多くは第二類医薬品に分類されるため、登録販売者のいるコンビニでないと買うことができません。登録販売者のいるコンビニはまだまだ少ないため、風邪薬を売っている店舗は限られています。

また、頭痛薬として人気のロキソニン®︎は第一類医薬品のため、コンビニでは買えません。薬局で薬剤師から購入しましょう。

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