献血が必要なのはどうして?献血をするにも条件があるの?

2019/3/17

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

これまで、街頭などで献血への協力を求められたことはありませんか?「献血はなんとなく気になっていた」という人もいるかもしれません。今回は、献血ができる条件や献血の方法などをご紹介します。

献血とは

「献血」とは、健康な人が病気の治療や手術などで輸血が必要な人のために、無償で血液を提供するボランティアです。輸血に使う血液は長期保存がきかず、人工的につくることもできません。また、国内では現在1日に3,000人程度の患者さんが輸血を受けているといわれていますが、中には多くの輸血が必要になる患者さんも出てくる可能性があります。このような場合などに備えて、1日につき約13,000人からの献血が必要といわれています。

献血ができる条件は?

献血は、全血献血(200mL、400mL)、成分献血(血漿、血小板)に大別でき、主に以下のような条件があります。

200mL献血(全血献血)

  • 年齢:16~69歳
  • 体重:男性45kg以上、女性40kg以上
  • ヘモグロビン:男性12.5g/dl以上、女性12g/dl以上
  • 年間採血回数:男性6回以内、女性4回以内
  • 年間総採血量:男性1,200ml以内、女性800ml以内(200mL、400mL献血の合計値)

400mL献血(全血献血)

  • 年齢:男性17~69歳、女性18~69歳
  • 体重:男女ともに50kg以上
  • ヘモグロビン:男性13g/dl以上、女性12.5g/dl以上
  • 年間採血回数:男性3回以内、女性2回以内
  • 年間総採血量:男性1,200ml以内、女性800ml以内(200mL、400mL献血の合計値)

血漿(成分献血)

  • 採血量:300~600ml(体重別)
  • 年齢:18~69歳
  • 体重:男性45kg以上、女性40kg以上
  • ヘモグロビン:12g/dl以上(赤血球指数が基準値の場合、女性は11.5g/dl以上)
  • 年間採血回数:24回以内(血小板の成分献血1回を2回に換算した合計数)

血小板(成分献血)

  • 採血量:400ml
  • 年齢:男性18~69歳、女性18~54歳
  • 体重:男性45kg以上、女性40kg以上
  • ヘモグロビン:12g/dl以上
  • 年間採血回数:24回以内(血小板の成分献血1回を2回に換算した合計数)

献血を受けられない人もいる?

以下のような方は献血することができません。

  • 体調不良である
  • ピアスをあけて1カ月以内である(器具を共用した場合は6カ月以内)
  • 臓器移植や輸血を受けたことがある
  • 4週間以内に海外へ渡航または帰国している
  • インフルエンザなどの予防接種を24時間以内に受けている
  • HIVウイルスへの感染可能性がある
  • C型肝炎、性病、マラリアにかかったことがある
  • B型、C型肝炎ウイルスの保菌者である
  • 3日以内に出血を含む歯科治療(歯石除去など)を受けた
  • 1980~1996年の間、イギリスに通算31日以上滞在した

献血の受付から終了までの流れは?

献血をする際の当日の流れは、主に以下の通りです。

受付、質問への回答

献血に申し込むとき、最初に運転免許証などの本人確認書類で本人かどうかが確認されます。また、申し込みの際に住所や氏名などの個人情報を記入します。次に、献血した血液の利用目的や副作用などについて説明があり、健康状態などを確認するためにいくつかの質問項目に回答します。

問診、測定

質問項目の回答をもとに、問診と血圧測定を行われます。プライバシーは守られるので、正確に答えることが大切です。次に、血液型の事前検査やヘモグロビン濃度が採血基準を満たしているかを確認されます。成分献血を行う場合には、血小板数の測定も行われます。採血の際、これまでにヨード過敏症などと言われたことがある場合には、念のため事前に申し出ましょう。

採血

ベッドに横になった状態で採血が行われます。注射をする際の痛みがすぐに治まらない、指先まで響くような場合には、すぐに申し出ましょう。全血献血では約10~15分、成分献血はその量に応じて約40~90分ほど時間を要します。

休憩

献血後は、水分補給などをしながら、少なくとも10分以上はゆっくり休みましょう。

献血手帳(献血カード)の受け取り

最後に、献血手帳が渡されます。今回の献血や次回の献血可能日などが記載されているので、なくさないようにしましょう。

おわりに:血液は長期保存できないため、毎日一定の献血が必要です

血液は人工的につくることも、長期間保存することもできません。このため、継続的に健康な方からの献血が必要になります。病に苦しむ方を救うためにも、一度献血ルームに行ってみることをおすすめします。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

献血(3) 全血献血(1) 成分献血(1)