記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/4/13
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
慢性頭痛の中でも一番多いといわれる緊張型頭痛、日常生活に支障をきたすほどの痛みではないかもしれませんが、痛みが長引くと気になってしまいますよね。でも、だからといってすぐ薬を飲んでしまうのはできるだけ控えたいところです。そこでこの記事では、緊張型頭痛を引き起こす原因とともに、薬を飲む前にぜひ試していただきたい対処法をご紹介します。
緊張型頭痛は、頭のまわりを締め付けられるような鈍い痛みを感じたり、重苦しい痛みを感じたりする症状がみられるもので、子供から大人まで誰でも発症します。30分程度で治まるものもあれば、1週間近く痛みが続くこともあります。また、痛みに加えて首や肩に強いコリを感じたり、めまいやふらつき、全身のだるさを感じたりすることもあります。
緊張型頭痛を引き起こす原因として、まず肩や首の筋肉の緊張が挙げられます。たとえば、デスクワークや合わない枕などで体に負担がかかるような姿勢を長時間続けているなど、筋肉の緊張が長時間続くと、血流が悪くなって筋肉の中に乳酸などの老廃物が溜まりやすくなります。この溜まった老廃物が周囲の神経を刺激し、頭痛を引き起こします。
しかも、筋肉の緊張状態が毎日のように続くと、やがて筋肉が緊張していなくても頭痛を引き起こすようになります。これは、筋肉のコントロール機能や痛みを和らげる機能が異常を起こしてしまうためです。
また、運動不足や仕事や人間関係などからくるプレッシャーなど、身体的・精神的なストレスも、緊張型頭痛を引き起こす原因になります。
緊張型頭痛で一番多い症状が、肩や首のコリです。締め付けられるような痛みが断続的に続きます。特に、頭の後ろから頭頂部のあたりが重く、鈍く痛むという特徴があります。また、痛みと同時に目の疲れやめまいを感じることもあります。
また、肩や首のコリ、ストレスが原因の症状ということもあり、ストレスが蓄積しやすい夕方以降に痛みを感じることが多い、という特徴もあります。
緊張型頭痛はセルフケアで改善することができます。以下の5つのコツをご紹介します。
緊張型頭痛は、肩や首のコリやストレスなどで筋肉が固まってしまうことが原因で発症します。痛くなると薬を飲んで解消したくなりますが、仕事中こまめに休憩を入れたり、心身をリラックスさせたりすることで痛みをやわらげることができます。頭痛が出てきたら、まずは生活習慣を見直すことから始めてみましょう。そして、いろいろ試したけれど痛みがおさまらないときは、深刻な病気が隠れていないかを確認するためにも、一度病院で検査を受けてみることをおすすめします。