記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/3/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
特定の条件下で、もしくはなんの前触れもなく突然襲ってくるつらいい片頭痛。人によっては痛みがひどくて仕事に影響が出たり、日常生活がままらなくなってしまうこともあります。この記事では、片頭痛が起こる原因とともに、有効な対処法もご紹介します。
片頭痛とは、後頭部や側頭部などに部分的、かつ発作的に生じる頭痛のことです。症状の現れ方には個人差がありますが、代表的な現れ方として、以下2つのパターンが挙げられます。
多くの場合、片頭痛は何の前触れもなく訪れますが、人によっては目の前がチカチカする、気分が悪くなるなどの前兆が現れることもあります。一定時間、安静にしていれば痛みが治まることがほとんどですが、その人の体質や原因によっては、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みが1日中続くこともあります。
以下に、片頭痛が現れているときに感じる頭痛の特徴や、痛みと一緒にみられることの多い症状をご紹介します。
これらの症状や前兆に複数当てはまる頭痛がある場合は、片頭痛の可能性があります。特に、痛みの出方や特徴を表す1~4番目の症状に当てはまる場合は、片頭痛の可能性が高いと考えられます。
片頭痛が起こる原因は人によって異なり、すべてが解明されているわけではありません。ただ、現時点では「三叉神経(さんさしんけい)への刺激」「環境やホルモンの影響によるもの」「神経異常による痛みの誤認識」の3つが主な原因と考えられています。以下に、3つの原因についてそれぞれに解説していきます。
三叉神経とは、首から頭のあたりにかけて、顔の感覚を伝えるために伸びている3本の太い神経です。ストレスなどで刺激されると、三叉神経の末端から炎症物質を放出して急激に血管を拡張させ、周囲の神経を圧迫してズキンズキンとした痛みを伴う片頭痛を引き起こします。
以下のような条件下に身を置くと、人によっては心身に大きなストレスがかかって、片頭痛を引き起こすきっかけになることがあるといわれています。
また女性の場合、月経周期によって変わる女性ホルモンの量やバランスによっても、片頭痛が起こるケースがあります。
何らかの理由で痛みを感知する神経系細胞が正常に働かなくなると、体が「今、痛みが発生している」と勘違いして、片頭痛を引き起こすケースも出てきます。
以下いずれかの対処を行うと、片頭痛の症状が和らぐことがあります。
なお、血管の拡張が発症に影響していると考えられる偏頭痛では、痛む個所を温めたり、揉んだりするのは逆効果です。痛みがそれほど強くないなら、市販の頭痛薬や解熱鎮痛剤などを服用して、痛みが和らぐのを待ってみるのも良いでしょう。
ただし、片頭痛の痛みには個人差が大きく、人によっては仕事や生活に支障をきたすほどの痛みが出たり、ふだんの動作で痛みが増してしまうケースもあります。発症するたびに痛みが強くなる、痛みが続いて耐えられないようなら、動けなくなるほど重症化する前に、病院に行って医師に相談してみましょう。適切な対処法をアドバイスしてもらったり、あなたに合う痛み止めを処方してもらえるかもしれません。
頭の片側、または特定の部位にズキンズキンとした痛み、または発作的な強い痛みが生じる片頭痛。人によって痛みがあらわれる原因や症状の度合いが異なります。痛みが出てきたら患部を冷やして、暗い場所で安静にして過ごせば症状は改善します。ただ、あまりも頻繁に発作が起きてつらいようなら、病院の受診も検討してください。