子供が片頭痛で痛がったとき、どんな薬を飲ませればいい?

2019/4/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

子供には片頭痛が起こらない、と思っている方は意外と多いかもしれません。でも、実は子供も片頭痛に悩まされることがあるのです。この記事では、子供の片頭痛の症状や発症する原因、対処法を紹介します。

子供も片頭痛に悩むことがあるの?

子供は片頭痛にならなそう、というイメージがあるかもしれませんが、実は子供の片頭痛はそれほど珍しいものではありません。日本人の子供の片頭痛発症率は、中学生で4.8%(男3.3%、女6.5%)、高校生で26.8%(男23.0%、女30.6%)というデータがあります。

子供の片頭痛を大人の場合と比較すると、大人の場合は片側が痛むことが多いのに対し、子供の場合は頭の両側が痛みます。また、頭痛の持続時間は、大人の場合4~72時間なのに対し、子供は1~72時間です。

痛みはズキンズキンと脈打つような痛みが起こり、嘔吐や吐き気、光、音、臭いに敏感になることがあります。また、片頭痛が起こる前の前兆として、光や音、臭いに敏感になったり、テレビや音の刺激をいやがったりすることもあります。

子供の片頭痛の原因は?

子供の片頭痛の原因として遺伝があります。特に母親が片頭痛持ちの場合、子供に遺伝する可能性が高くなります。ほかにも生まれつきの体質や、環境因子が絡み合って子供の片頭痛を引き起こします。

子供が痛がったらどんな薬を飲ませることができる?

子供が片頭痛を訴えた場合、アセトアミノフェンかイブプロフェンを配合した薬に高い効果が期待できるため、これを飲ませることが望ましいです。頭痛が1時間以上継続するときに服用させるとよいでしょう。

小学校高学年以上で、アセトアミノフェンやイブプロフェンでは思うような効果を得られなかった場合には、片頭痛治療薬であるスマトリプタン点鼻薬やリザトリプタン内服薬で効果が得られる場合もあります。ただし、別の原因による頭痛の場合も考えられるため、医療機関を受診して医師に相談したほうが安心です。

また、大人が使う頭痛薬として有名なロキソプロフェンは、子供に対しての安全性が確立されていないため、15歳以下の子供に飲ませることはできません。頭痛だからといって、服用させないようにしましょう。

子供の片頭痛は生活習慣の乱れが招いていることも

子供の頭痛は生活習慣の乱れが招いている可能性もあります。寝過ぎや寝不足、暗い部屋でのテレビ鑑賞やゲームは頭痛の大きな原因となります。適切な睡眠時間をとり、暗い部屋でのテレビ鑑賞やゲームはしないように気を付けましょう。特に、早寝早起きは頭痛の予防に効果的で、睡眠時間を1時間多くしたことで片頭痛が改善したという例もあります。

また、朝食を食べないことによる低血糖が頭痛を招いている可能性もあります。特に学生の場合、朝ご飯を食べないまま体育の授業をして、授業後に片頭痛を引き起こす子もいます。朝ご飯はしっかりと食べていく習慣をつけるようにしましょう。

そして、光の刺激が片頭痛の原因と思われる場合は、先生にお願いして座席を窓際から廊下側に変えるだけでも改善が期待できます。なお、片頭痛の痛みが続いている時に入浴すると症状を悪化させるため、頭痛がしているときには入浴を控えましょう。

おわりに:子供の片頭痛にはまず生活習慣の見直しを

子供も大人と同じく片頭痛になります。遺伝が原因の場合もありますが、生活習慣の乱れが原因で起こっていることもあります。症状を改善するためにも、まずは早寝早起きを心がけ、朝食もしっかり摂ることから始めましょう。また、薬で痛みをやわらげたいときはアセトアミノフェンやイブプロフェンにし、ロキソプロフェンは服用させないでください。

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