抗ロイコトリエン薬を服用するとどんな効果があるの?

2019/6/26

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ロイコトリエンは、アレルギー反応を引き起こす物質のひとつです。この記事では、このロイコトリエンの働きを抑える抗ロイコトリエン薬のはたらきや副作用などを解説します。

抗ロイコトリエン薬とは

喘息になると気管支などに炎症を起こし、気道が狭くなることによって咳などの呼吸器症状が表れます。これは体内でアレルギー反応を引き起こす物質のひとつである「ロイコトリエン」が主な原因といわれています。

抗ロイコトリエン薬はロイコトリエンの作用を阻害し、気管支を拡げて咳の発作などを予防して、喘息による息苦しさや咳の改善などに効果が期待できます。またアレルギー性鼻炎による鼻づまりは、鼻の粘膜にある細胞からロイコトリエンなどが放出されることによって引き起こされると考えられています。そのため、抗ロイコトリエン薬は鼻づまりにも効果があるといわれています。

抗ロイコトリエン薬を使うのはどんなとき?

アレルギー性鼻炎になると、くしゃみや鼻漏(鼻汁分泌)、また鼻閉(鼻づまり)などがみられることがあります。ガイドラインでは通年性アレルギー性鼻炎を、くしゃみや鼻汁の症状が強い「くしゃみ・鼻漏型」、鼻づまりの症状がくしゃみや鼻汁よりも強いものを「鼻閉型」、くしゃみや鼻汁と鼻づまりが同じくらいの程度の「充全型」の3つにわけています。

通年性アレルギー性鼻炎の治療では、くしゃみ・鼻漏と鼻閉の症状をそれぞれ、くしゃみの回数や鼻づまりの程度などから「軽症」「中等症」「重症」にわけて薬などが選択されます。このうち、抗ロイコトリエン薬は中等症~重症の「鼻閉型または鼻閉を主とする充全型(鼻づまりを主症状とするタイプ、または主症状の鼻づまりに加えて、くしゃみや鼻汁もみられるタイプ)」の場合に使用されることがあります。

抗ロイコトリエン薬で起こる可能性がある副作用は?

抗ロイコトリエン薬の主な副作用には、腹痛や吐き気、下痢などの消化器症状がみられる場合があります。またまれに、歯ぐきからの出血や鼻血が止まりにくい、手足に点状の出血、また黄疸や倦怠感が表れることもあります。このような症状がみられた場合には、速やかに医師や薬剤師へ相談しましょう。

おわりに:抗ロイコトリエン薬は、咳や鼻づまりの改善に効果が期待できます

抗ロイコトリエン薬は気管支を拡張し、咳の予防などに効果が期待できます。また、ロイコトリエンが関係している鼻づまりの改善にも使われることがあります。

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