気管支拡張薬ってどんな薬?どんな種類があるの?

2019/6/3

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

喘息は気管支が狭くなることなどによって、呼吸が苦しくなる症状をもつ病気です。この記事では、発作が起きて呼吸しづらくなったときに使用する気管支拡張薬について、その種類や副作用などをご紹介します。

気管支拡張薬とは

気管支拡張薬とは、気道の炎症を抑えて発作を防止する長期管理薬の一種で、以下のようなものがあります。

長時間作用性β2刺激薬

長時間作用性β2刺激薬を長期管理薬として使う場合、基本的には吸入ステロイド薬と併用します。交感神経を刺激することで、気管支を拡張させる働きがあります。

長時間作用性抗コリン薬

アセチルコリンという気管支の収縮を促進する物質を阻害し、気管支の収縮を抑える働きがあります。

テオフィリン徐放製剤

ゆっくりと時間をかけて溶け、気管支を拡張させる働きがあります。また、炎症を抑える効果も期待できます。

長時間作用性刺激薬β2刺激薬とは

長時間作用性刺激薬β2刺激薬には、気管支の拡張や収縮に関わるβ2受容体を刺激して気管支を拡張する働きがあります。肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患や、喘息の治療などに使われます。

主な副作用として、動悸や不整脈、頻脈、頭痛などがみられることがあります。また、吐き気や嘔吐、多尿などが表れる場合もあります。

長時間作用型抗コリン薬とは

長時間作用型抗コリン薬は、アセチルコリンの働きを阻害することで気管支を拡張させる効果が期待できる薬です。主な副作用として、消化不良、排尿困難などがみられる場合があります。また抗コリン作用によって、眼圧が上がる可能性があります。なお、前立腺肥大や閉塞隅角緑内障を患っている方には使用しません。

テオフィリン徐放製剤とは

テオフィリン徐放製剤には、ホスホジエステラーゼ(PDE)という酵素を阻害し、気管支を拡張させる働きがあるcAMPという物質の濃度を高めて気管支拡張を促す働きがあります。

主な副作用には、腹痛、下痢、吐き気、頭痛、めまい、不眠、動悸、頻脈などがあります。手足の筋肉の硬直、顔や手足の筋肉がピクピクするなどの症状がみられた場合には、医師や薬剤師へ相談しましょう。また、カフェインの服用によって、中枢神経への刺激が増強される可能性もあります。

おわりに:気管支拡張薬は、気道の炎症を抑えるなどの効果が期待できる

気管支拡張薬は、吸入ステロイド薬とともに長期管理薬の一種とされています。さまざまな種類の薬がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるだけでなく、持病があると服用できないものもあります。医師に薬を処方してもらうときは持病のこともきちんと伝え、安心して薬の効果を得られるようにしましょう。

この記事に含まれるキーワード

長期管理薬(8) 気管支拡張薬(7) 気管支拡張薬の種類(1) 気管支喘息の薬(1)