記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/4/19 記事改定日: 2019/8/27
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
赤ちゃんが普通のコップを使って飲み物を飲めるようになるのはいつ頃からなのでしょうか。どんな練習をすればよいのでしょうか。
この記事ではコップを使う練習を始める時期、練習のコツについて解説していきます。
個人差はありますが、一般的に赤ちゃんは6~9か月ぐらいでシッピーカップ(大きな取っ手やストローがついたコップ)から飲み物を飲むことができるようになり、12か月くらいで普通のコップで飲み始めることができるようになっていきます。
生後6~12ヶ月くらいを目安にコップで飲み物を飲む練習を始めてみましょう。
ただ、
には時間がかかります。最初はうまく飲めなくても心配する必要はありません。
やさしく見守りながら、あせらずじっくり練習を続けていきましょう。
コップで飲む練習を始める前に、赤ちゃんが飲む練習を楽しめるような準備をしておきましょう。
すてきな飾りがついたものやお気に入りのキャラクターが書いてあるもの、かわいい色使いのものなど、赤ちゃんが好きになってくれそうなコップを用意してあげましょう。
できるなら、赤ちゃんに見せて気に入ったものを購入した方がいいかもしれませんね。
飲む練習を始めると、最初のうちはきっとたくさんこぼしてしまいます。
こぼしたときにイライラしてしまうと、それが赤ちゃんにも伝わってしまい練習がイヤになってしまうかもしれません。
こぼしてもいいように周囲にタオルをしいたり、慣れるまではお風呂場で練習するといった工夫をするようにしてください。
準備ができたら、以下のポイントに気をつけて練習させてあげましょう。
赤ちゃんは大人がしていることをマネしたがります。
自分がコップを使っている様子を赤ちゃんに見せて、「あらおいしい、○○ちゃんも一緒に飲みましょう」と声をかけてみましょう。
最初のうちはシッピーカップと普通のコップを併用した方がいいでしょう。
慣れてきたら少しずつ普通のコップを使う頻度をあげていくようにしてください。
また、外出時など「こぼしてはいけない場所」で飲み物を飲むときはシッピーカップを使ったほうが、ストレスはたまりにくいかもしれませんね。
赤ちゃんが普通のコップを使うのを嫌がるときは、哺乳瓶やシッピーカップに水を入れ、普通のコップにミルクやジュースを入れるようにしてみましょう。
好きな飲み物を飲むために普通のコップを使えるようになろうと、頑張ることができるようになります。
これは大人の問題になりますが、赤ちゃんが飲み物をこぼすことにあまり神経質になり過ぎないようにしましょう。
赤ちゃんがコップで飲む練習をするときにむせてしまう原因としては次のようなことが考えられます。
コップを使う前の赤ちゃんは哺乳瓶やストローマグなどを使用して飲み物を飲んでいます。
哺乳瓶やストローマグなどは一度に多くの飲み物が口の中に入らないので赤ちゃんが自分のペースに合わせて飲めますが、コップの場合は慣れるまで「一度に飲み込める量を口の中に入れる調節」が上手くできません。
また、角度をつけすぎて飲んでしまい飲み物が気管にダイレクトに入り込んでしまったりすることも多いでしょうし、吸い込んで飲むことしかしてなかった赤ちゃんにとっては「傾けたときに口の中に飲み物が強制的に入り込む感覚」に慣れない、ということもあるでしょう。
練習を重ねていけば自然とコップの感覚や使い方に慣れてむせることは少なくなります。
それまでの間は、コップを適度な角度に傾けるようサポートしてあげたり、水分にとろみをつけてあげたりしてサポートしてあげましょう。
最近では一度に大量の水分が入らないような形状の練習用コップも販売されていますので、そのようなグッズを試してみてもいいかもしれませんよ。
赤ちゃんが哺乳瓶を卒業し、シッピーカップから普通のコップで飲み物を飲めるようになるまでには時間が必要です。こぼしたりうまく飲めなかったりしてもイライラしないで、見守ってあげましょう。
赤ちゃんが練習を楽しめるような工夫も忘れないでくださいね。