赤ちゃんの急な発熱!? 原因と対策は?

2017/4/18

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

赤ちゃんは良く熱を出します。それは、風邪の流行る冬場ばかりではありません。
熱を出して苦しそうな赤ちゃんを見るのはつらいですよね。

この記事では、赤ちゃんの発熱について原因と対策をまとめました。

赤ちゃんの発熱、原因は風邪?

一般的な赤ちゃんの風邪では、熱が出ますが、鼻水や鼻づまり、のど痛だけで熱が出ない場合もあります。
熱の出ている赤ちゃんには、栄養価の高い食べ物を与えましょう。例えばビタミンCが豊富な食材です。赤ちゃんがまだ離乳食を食べられないようであれば、母乳またはミルクをきちんと与えましょう。
38度以上の熱が出ている、もしくは4日以上続けて微熱が出ているときは医者に連れて行きましょう。

夏風邪でも発熱する

風邪は寒いからかかるわけではありません。冬場には、最も一般的なウィルスのライノウィルスによって風邪が引き起こされることが多く、このウィルスは9-5月頃の寒冷な気候で活発になる傾向があるため、冬場に風邪を引きやすいという理由なのです。

夏場に風邪をひくことがあります。
夏風邪は様々なウィルスによってひき起こされます。エンテロウィルスは体中の組織に感染しますが、特に目、鼻、消化器官に感染することが多いです。
エンテロウィルスは6~10月の間に感染し、38~40度と高熱を出すことが特徴のひとつです。

発熱した赤ちゃんには抗生物質が必要?

抗生物質は発熱の原因に細菌感染が疑われる場合のみ、必要になります。
医者が抗生物質を処方した際、不安があるようであれば、本当に必要か随時確認するようにしましょう。

赤ちゃんに抗生物質を与えるときは、慎重に薬を測定し、指示に正しく従ってください。すぐに吐き出してしまったり、嘔吐が何度も続いたりするようであれば、医者に相談してください。

抗生物質はウィルスではなく、細菌にのみ有効です。なので、一般的な風邪・インフルエンザには効果はありません。
赤ちゃんや幼い子供の発熱の90%以上がウィルス感染(インフルエンザや風邪など)によって引き起こされます。ウイルス感染であれば抗生剤は必要ありません。一方で、細菌(咽頭咽頭や尿路感染症など)に起因する熱は(必ずしもそうではありませんが)、抗生物質を必要とすることも多くあります。
ウイルス感染か細菌感染か判断がつかない場合は医者に相談してみましょう。

すぐに医者の診察を受ける必要があるのは?

子供の呼吸に問題がある、水分をとったりおしっこをしない、無気力、重症に見える場合(特にワクチンを接種していない場合)や3か月以下の赤ちゃんの発熱、熱が2~3日経っても下がる気配がない場合は、医者に相談しましょう。

耳の感染症でも発熱する

耳の感染症にかかった場合も、発熱します。耳の感染症では、通常、感染した耳を赤ちゃんが引っ張る傾向があります。その他の症状には、睡眠障害(夜間に痛みが悪化するため)、疲労や痙攣などがあります。
特に熱がある場合、小児科医に相談してください。両耳が感染しているか、赤ちゃんの年齢、熱の高さ、体調を崩している期間などに応じて治療方針が決まります。

赤ちゃんがかかる一般的な耳の感染症は、細菌やウィルスへの感染が原因の急性中耳炎と、中耳炎が長引くことで生じる滲出性中耳炎(炎症が長期化することで中耳に液体が溜まる)の2種類があります。

おわりに:赤ちゃんの発熱、風邪以外の原因も

見てきたように、赤ちゃんの発熱の原因には風邪以外のものも多くあります。
ここに挙げた以外でもはしかや水疱瘡などもあります。
発熱中は、赤ちゃんも機嫌が悪く、周囲も気を使います。
高い熱が出たら、原因を確かめるためにも、医者に連れて行くと良いでしょう。

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