水ぼうそうの予防接種を受けたほうがいいのは?起こりうる副反応は?

2019/6/7

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

水ぼうそうの予防接種は、接種する時期や回数が決められています。今回は、水ぼうそうの予防接種を受けたほうがいい方や、起こりうる副反応などをご紹介します。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

水ぼうそうの予防接種を受けたほうがいいのはどんな人?

水ぼうそうの予防接種は、1歳を過ぎると2回接種が推奨されています。また水ぼうそうの免疫がなく、13歳の健康な人の場合では28日以上の間隔をあけて2回接種が推奨されています。

なお、帯状疱疹の予防としては、50歳以上で過去に帯状疱疹または水ぼうそうにかかったことがある方の場合にも1回接種が推奨されています。

予防接種で得られる効果は?

1回の予防接種で水ぼうそうにかかるのを80~85%減らし、ほぼ100%の確率で重症化を防げるといわれています。ただし重症化は防ぐことができても、水ぼうそうにかかった場合には集団発生の原因となります。そのため、確実に水ぼうそうを予防するために、2回の接種が推奨されています。

また長期間にわたっての集団での流行の予防にもつながり、妊婦や免疫不全の人など、予防接種をすることができない人を守ることにもなります。

予防接種は、1歳~1歳3カ月の間に1回目の接種を、1回目の接種から6カ月~12カ月(最低3カ月以上あけてください)後に2回目の接種をします。国内では4歳以下で水ぼうそうにかかることが多いため、2回目の接種は2歳までに行うことが望ましいとされています。

ワクチン接種後に起こりうる副反応は?

副反応では、まれに接種直後から翌日にかけて発熱、かゆみ、発疹、蕁麻疹などがみられる場合があります。また全身症状では、接種後1~3週間頃に発疹、発熱がみられ、局所症状では腫脹、発赤などがみられることがあります。接種後数日から3週頃には鼻出血、紫斑など、また呼吸困難や蕁麻疹などがみられるアナフィラキシー様症状がみられることもあります。

おわりに:水ぼうそうの予防接種を受け、確実な予防に努めよう

水ぼうそうの予防接種は、1歳を過ぎてから受けることができます。2回とも予防接種を受けることで、水ぼうそうの予防だけでなく、発症した場合の重症化を防ぐこともできます。きちんと2回受けて、しっかり水ぼうそうを予防しましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

水ぼうそう(10) 水ぼうそうの予防接種(1) ワクチン接種の副反応(1)