記事監修医師
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生
2019/6/22
記事監修医師
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生
日常生活を送る上で、大なり小なりストレスを感じることはあると思います。自分にとってストレスになることをどのように受け止めていけば、ストレスをプラスのエネルギーに変えて毎日を快適に送ることができるのでしょうか。
ストレスは、何らかの外的な刺激が加わることでからだに変化が起こることをいいます。しかし、人間の体は、ある程度はストレスに対して抵抗することができます。神経伝達物質であるアドレナリンや、抗ストレスホルモンと呼ばれる複数のホルモンを分泌させ、血圧を上昇させるなどして体を守ろうとします。
適度なストレスがある状態は、良い緊張感を与え行動力を高めるなど、良い結果をもたらすこともあります。しかし、あまりにもストレスが強いときや、長期間に渡って続く場合は体が抵抗しきれず、精神的にも身体的にも急激な不調につながることもあるため注意が必要とされます。
ストレスがかかりすぎると、日常生活や健康に影響があらわれることがあります。不調が大きくなりすぎる前に、ストレスとは距離をおける活動をしたり、気分を落ち着かせてリラックスしたりすることで、緊張状態から開放するようにしましょう。以下に、気軽にできるストレス発散法をご紹介します。
特に取り組んでいないことも、試してみたら楽しかったということもあります。ストレスが過度になりすぎる前に、ストレスを意識しないで過ごせるものを見つけていきましょう。ただし、過度な飲酒や買い物、食べすぎやギャンブルは、健康にも経済的にも大きなダメージを受けることがあります。他の方法でストレスが解消できない場合は、医療機関を受診しましょう。
ストレスを解消する際のスキルを「コーピング」といいます。ストレスに直接働きかけたり、捉え方や感じ方を変えるなどして、ストレスを軽減することが目的です。
ただし、特に対人関係がストレスの要因になるときには、なかなか解決に至らないこともあります。自分だけで抱えこまずに専門家に相談してみることも、大切なコーピングのひとつとなるでしょう。
ストレスの要因は、人間関係や仕事、家事や育児のほか、気温やにおいなどさまざまなものがあります。全くストレスがなく過ごしているという方はいないので、折り合いをつけながら過ごす必要がありますが、過剰なストレスは心身に影響を与えてしまいます。ストレスがたまりすぎる前に、コーピングを試しながらストレスとうまく付き合っていきましょう。