梅雨の体調不良の原因は自律神経の乱れ?どうやって対処すればいい?

2019/6/17

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

梅雨の時期は、体がだるくなったりやる気が起こらなかったりと心身ともに体調を崩しやすい時期といわれています。なぜ梅雨時期は体調を崩しやすいかをご存知ですか?
これから迎える梅雨の体調不良の特徴や原因を知っておくことで、不調に早く気付くことができるかもしれません。
この記事では、梅雨の体調不良の特徴や原因、注意点、病院の受診目安をお伝えします。

なぜ梅雨は体調を崩しやすいの?

梅雨になると憂鬱な気分になったり、体が重く感じたり不調を訴える方が増えてきます。この時期の体調不良は、気圧差や温度差などが原因になることが多いです。
このような体調不良は「季節病」や「気温病」とも呼ばれ、以下のような特徴があります。

梅雨の体調不良の特徴

梅雨時期の体調不良では「体の不調」と「心の不調」の症状が現れやすいです。

体の不調

  • だるい
  • 体が重い
  • 吐き気
  • 肩こり
  • 頭痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 下痢、便秘
  • 食欲不振
  • むくみ
  • 寝つきが悪い
  • 関節痛、神経痛

心の不調

  • やる気が出ない
  • 集中力、注意力の低下
  • 人に会うのが億劫になる(外出頻度の低下)
  • 情緒不安定になる
  • 午前中の気分が特にのりにくい

どの症状が現れるか、どの程度症状が現れるかには個人差がありますが、これらの症状は自律神経の働きが大きく関係していると考えられています。

梅雨の体調不良が「自律神経」の乱れで起こるのはなぜ?

梅雨時期の体調不良は、気温差や気圧差によって自律神経が乱れやすくなることが原因と考えられています。

私たちの体には「自分の意思で働く神経」と「自分の意思に関係なく働く神経」があり、自分の意思とは関係なく体の機能をコントロールしているのが自律神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、2つの神経が相互の関係を保つことで体温調節や呼吸・循環機能・胃腸の働き・ホルモンバランスなどをコントロールしています。

梅雨時期は晴れたり突然雨が降ったりして気温も気圧も変化しやすく、交感神経と副交感神経のバランスが乱れやすいです。自律神経が乱れてうまく働かなくなることで体の機能やホルモンバランスも乱れやすくなり、心身に不調が現れます。

梅雨時期の体調不良は一時的なもので夏になると症状が軽快する場合がほとんどですが、生活環境やストレスなどで梅雨が終わっても不調が続くことがあるため注意が必要です。

体調を崩さないために注意したいこと

これから迎える梅雨の時期に備えて、体調を整えておくことはとても大切です。梅雨のシーズンを、できるだけ体調を崩さず楽しく過ごせるようにするためにも以下を心がけましょう。

睡眠をしっかりとる

梅雨の体調不良を防ぐためには、しっかりと睡眠をとって「心と体を休める」ことが大切です。
夜更かしで睡眠のリズムが崩れたり寝不足が続くと自律神経の切り替えがうまくできず、本来副交感神経の働く時間帯に交感神経が働くことになり、自律神経が乱れやすくなってしまいます。

体や心を休めるためには、副交感神経をきちんと働かせる必要があります。
睡眠は疲れた心と体を回復させるためには欠かせないものです。自律神経が正しく働きやすくなるようにするためにも、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。

生活のリズムを整える

私たちの体には、一日の体温やホルモン、睡眠などを整える「体内時計」が備わっています。生活リズムが乱れてしまうと体内時計も乱れてしまい、自律神経にも乱れやすくなってしまいます。
できるだけ規則正しい生活を送るように心がけましょう。

適度な運動を行う

ウォーキングや散歩、スポーツなど適度な運動は自律神経を整える効果があります。また、軽めの運動は良い気分転換にもなり気分が塞いでいるときのストレス発散にもなります。生活習慣病や肥満の予防のためにも適度な運動を心がけましょう。

リラックスする時間をとる

交感神経を鎮めて副交感神経を働かせるためには、リラックスする時間を作ることがとても大切です。
趣味の時間や映画鑑賞、音楽鑑賞、読書などリラックスできる時間を作りましょう。また、お風呂の時間もシャワーではなく湯船に浸かるほうがよりリラックスすることができます。

食事のバランスに気をつける

偏った食事は睡眠不足と同様に体調不良を招くもとです。バランスの良い食事は、体に必要な栄養を摂ることができるだけでなく、食後の腸の動きを活発にさせます。
偏食は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。

病院に相談した方がいいのはどんなとき?

自律神経の乱れが長引くと、うつ状態や自律神経失調症などで日常生活に支障が出ることがあります。
梅雨時期の体調不良は一時的な場合も多いですが、生活環境やストレスなどが原因で梅雨が終わっても不調が続くことがあるため注意が必要です。

体と心の不調で日常生活に支障が出るような場合や長く不調が続くような場合は、一人で抱え込まず早めに病院を受診しましょう。

おわりに:梅雨の体調不良とうまく付き合い、夏を迎えよう

梅雨時期に起こる体調不良は季節病ともいい、気圧の変化などで自律神経が乱れることが原因です。症状や程度は個人差があるため我慢せず日常生活に支障が出る場合には病院を受診しましょう。梅雨の不調とうまく付き合いながら素敵な夏を迎えてくださいね。

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うつ(52) 自律神経(32) 気象病(2) 季節病(1) 梅雨(2)