記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
日々成長していく赤ちゃん。
離乳食デビューは、赤ちゃんの成長を実感できる素晴らしい瞬間の一つです。
離乳食を始める時期には個人差がありますが、
生後4~6ヶ月ごろにはスタートさせても良いと言われています。
でも、何をどうやって食べさせたらいいのか分からない方も多いはず…
今回は、お子さんを離乳食チャレンジさせたい保護者の方に向けて、
記事をお届けしていきます!
生後4~6ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べる準備ができているかどうかは、以下の基準を参考にしたり、医師に相談したりした上で判断してください。
・座ったときに頭を上げることができるか
それができるようになるまでは離乳食は与えないようにしましょう。
・舌で離乳食を吐き出さないか
赤ちゃんの口に、母乳やミルクで薄めた離乳食をスプーンか指先で少し置いてみます。舌が食べ物をすぐに出し、何度か試しても、やはり出すようであれば、まだ離乳食を与えないほうが良いでしょう。
・食べ物に興味を示すか
保護者の手からフォークを掴んだり、食べる姿を熱心に見ているようなら、離乳食を食べたいというサインです。
・舌を前後左右に動かすことができるか
・口を大きく開けることができるか
生後5~6ヶ月頃になったら、つぶしがゆから始めてみましょう。慣れてきたら、すりつぶした野菜やつぶした豆腐・白身魚などを試してみてください。
離乳食を与える時間は基本的にいつでも大丈夫です。授乳中なら、母乳の栄養が低くなる午後遅くか夕方の時間帯に離乳食を試してみてください。また、与える回数は1日に1回の食事からはじめ、翌月には朝夕2回にするのが良いでしょう。
以下が離乳食を与えるコツです。
・赤ちゃんを椅子の上にきちんと座らせる
・離乳食に慣れさせる
スプーンを口に運ぶ前に、離乳食をほんの少し、テーブルやトレイに置いておいて、赤ちゃんに遊ばせます。つぶしたり、こすったり、なめてみる機会を与えてください。こうすることで食べ物が未知のものではなくなります。
・おいしそうに食べるふりをする
赤ちゃんは保護者の真似をすることがあります。そのため、あなたが離乳食をおいしそうに食べるふりをすると、赤ちゃんは離乳食を食べやすくなるかもしれません。
・ゆっくり与える
赤ちゃんは食べるのが早くありません。ひと口食べてから、飲み込むまでとても長い時間がかかります。赤ちゃんが離乳食を飲み込んでから与えるようにしましょう。
・適量を与える
離乳食を与え過ぎるのはNGです。頭を振ったり、口を開けようとしないのはお腹いっぱいというサインです。
いかがでしょうか。赤ちゃんに離乳食を食べてもらうには、まず赤ちゃん自身に食べる準備ができているか見極めた上で、適切なタイミング、適切なものを与えることが重要です。赤ちゃんが安心して食べられるステップをきちんと踏んでいきましょう。