記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/9/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ホルモンバランスの乱れは、さまざまな面で健康に影響を与えるといわれています。そこで今回は性腺刺激ホルモンのはたらきや、ホルモンバランスを整える方法などをご紹介します。
性腺刺激ホルモンとはさまざまなホルモンのはたらきをコントロールする下垂体から分泌されるホルモンのひとつで、別名「ゴナドトロピン」といいます。性腺刺激ホルモンには卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンなどがあり、生殖器官、精巣、卵巣を刺激することで、性ホルモンや精子、卵子の生成を促すはたらきがあります。性腺刺激ホルモンは思春期・二次性徴に大きく関わるホルモンです。
女性は、ゴナドトロピン放出ホルモン(=GnRH)が脳の視床下部から分泌されることで、卵胞の発育・成熟、排卵などの月経周期がコントロールされています。脳の視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが分泌されると、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンなどが分泌されます。
分泌されたこれらのホルモンは血液を通して卵巣に達し、卵胞の発育・成熟に関わっているといわれています。また、月経周期が整うように、ホルモンの分泌はフィードバックされてコントロールされています。そのため、適切に分泌されないと月経周期が乱れる可能性があります。
ホルモンバランスを整えるには、主に以下のようなものが考えられます。
ジャンクフードやインスタント食品は栄養価が低いため、ホルモンバランスを正常に保つのが難しいといわれています。できるだけさまざまな種類の食材を適量とるようにし、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。
ホルモンは、睡眠中に分泌されます。普段忙しい場合は、少しでも早く眠れるようにし、休日など時間に余裕のあるときには十分に睡眠時間をとれるようにしましょう。
ホルムアルデヒドや活性酸素を日々摂取している場合、ホルモンバランスの乱れや生殖機能の低下につながると考えられています。喫煙やアルコールの量や頻度を見直してみましょう。
ホルモンは、血液を通して全身に運ばれます。首まわり、胸部、腹部を中心にマッサージやストレッチをすると、全身の血行がよくなることが知られています。
上記のような生活習慣を改善しても思うような効果がみられない場合には、病院の受診をおすすめします。
脳の視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモンによって、月経周期がコントロールされています。食生活や睡眠時間など生活習慣を見直し、ホルモンバランスの乱れを改善させましょう。