口腔アレルギーってどんな病気?どんな症状がみられるの?

2019/9/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

口腔アレルギーは、ある特定の食べ物を摂ることで症状がみられる病気です。そこで今回は、口腔アレルギーの症状や原因、治療法などをご紹介します。

口腔アレルギー症候群ってどんな病気?

口腔アレルギー症候群とは、食物アレルギーの一種です。野菜や果物など、ある特定の食べものを摂ったときに口腔や咽頭の粘膜が過剰に反応し、かゆみやしびれなどを引き起こします。口腔アレルギーは、花粉に含まれているアレルギーの原因物質と構造が似ている物質を含む野菜や果物などを摂ったときに引き起こされる場合があります。また、花粉症の人が野菜や果物など、ある特定のものを口にしたときに口の中がかゆくなるなどの症状が増えているため、「花粉―食物アレルギー症候群」とも呼ばれています

口腔アレルギー症候群を引き起こす食べ物は?

トマトやセロリ、ナスなどの野菜、リンゴやキウイフルーツ、イチゴやバナナなどで起こることがあります。花粉の種類によってアレルギーが出る野菜や果物が異なります。たとえば、イネ科にアレルギーをもつ人はトマトやメロン、じゃがいもなど、ブタクサやヨモギにアレルギーをもつ人はセロリやスイカなどで口腔アレルギーが出ることがあります。

口腔アレルギー症候群でみられる症状は?

原因となる野菜や食べ物を摂った後、15分以内に口腔や喉にヒリヒリ感やかゆみを感じて、口の中が腫れてきます。また、眼のかゆみやまぶたの腫れ、肌に発赤やじんましん、腹痛や下痢などが出ることもあります。重症の場合には意識がなくなる、血圧が下がり呼吸困難になるアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

口腔アレルギー症候群を治療するには?

基本的には、花粉症の治療をしっかりと行った上で口腔アレルギーの治療を行うと考えられます。またアトピー性皮膚炎がある場合には、あわせて治療を行っていきます。抗ヒスタミン薬を原因となる食べ物を摂る前に内服する、または定期的に内服することにより、症状の軽減につながったり、その食べ物を口にすることができることがあります。また原因となっている食べ物は、生の状態で食べるとアレルギーが出やすいといわれています。加熱処理をすることで食べることができるため、缶詰などの加工食品を摂ることも一つの方法です。

おわりに:口腔アレルギーと上手に付き合おう

口腔アレルギーは原因となる食べ物を摂らなければ、症状が出ることはないといわれています。ただし、アレルギーがあっても食べたい場合には缶詰などの加工品を利用するなど、摂り方を工夫して口腔アレルギーと上手に付き合っていきましょう。

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