秋の花粉症を引き起こすブタクサの特徴って?症状を抑えるコツは?

2019/9/16

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

花粉症といえば春に起こる症状というイメージがありますが、実は秋も花粉症の症状が出やすい季節であることをご存知ですか?この記事では、秋の花粉症の原因となる植物であるブタクサを中心に、その特徴や予防策について解説します。

秋の花粉症を引き起こす花粉の種類は?

花粉症とは、空気中に飛んでいる特定の植物の花粉が体内に入ってアレルギー反応を引き起こす病気です。鼻水・鼻づまり・くしゃみ・涙・目のかゆみ・目の充血・のどの痛みがあります。

花粉症を引き起こす原因となる花粉は、日本国内で約60種類が確認されています。花粉症と聞くと、春が代表的な季節ですが、1年を通して何らかの花粉は飛散しており、アレルギーに悩まされるケースも少なくありません。特に、秋の花粉症には注意が必要です。キク科のブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの花粉が飛び、全体の15%の人が、この季節に目や鼻の症状を訴えます。
キク科のブタクサは8月~10月、ヨモギは8月中旬~10月、カナムグラは8月下旬~10月に花粉を飛散させます。どの植物も、公園や空地、河原など、市街地にも多く生息しているため、町中を歩くだけでアレルギーが発症することも少なくありません。

ブタクサってどんな草なの?

秋の花粉症の主な原因となりうる植物、ブタクサは北アメリカ原産の外来植物で、強い繁殖力をもつ雑草です。日本だけでなく、アジアやヨーロッパ、南アメリカ、オーストラリアなどの、あらゆる地域に生息しています。ギザギザの葉っぱをもち、2mmほどの小さな黄色い小花を、7月~10月に細長く連なった房のように咲かせます。

地域によって、その年の気候によって生育状況が多少前後するため、ブタクサ花粉が飛散する時期については少しずつズレがあります。ですが、東北地方で7月下旬~10月下旬、地方が南へと移動するにつれて飛散時期は遅くなっていき、九州地方では9月初旬~10月下旬になります。ちなみに北海道地方では、ブタクサはほとんど生息していません。

ブタクサの花粉症の症状に特徴はある?

ブタクサ花粉症になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目や鼻、のどのかゆみ、肌の症状なども見られます。症状は主に春の花粉症と同じですが、ブタクサ花粉は花粉の粒子が小さく、気管に入ってぜんそくのような症状を引き起こすケースがあります。春のスギ花粉は花粉の粒子が大きいため、鼻の粘膜で留まることが多く、ブタクサ花粉のように気管には入り込みにくいのです。のどの不調を感じたときも、心当たりがある場合は医療機関を受診した方がよいでしょう。

しかしスギやヒノキといった木とは違い、ブタクサは背が低い草花のため、花粉が遠くまで飛散するということはありません。したがって、ブタクサが生えている場所に近づかなければ症状は表れにくいともいえます。

ブタクサの影響をできるだけ抑えるには?

ブタクサの影響を防ぐためには、まず春の花粉症と同じで、空気中にある花粉を吸い込まないようにすることが大切です。外出時は、マスクやメガネ、帽子などを身に着け、身体への付着を防ぎましょう。とくに、ブタクサの花粉は粒子が細かいので、目の細かいマスクをすることをおすすめします。さらに、帰宅時は玄関外で花粉を良く払い、手洗いやうがいを徹底することも大切です。家の中に花粉を入れないよう心がけてください。

一方で、ブタクサは背の低い草のため、スギやヒノキのように花粉が何十キロという範囲まで飛散することはありません。河川敷や空地など、ブタクサがたくさん生えているところを事前に把握し、飛散の時期には近づかないようにしましょう。

おわりに:ブタクサはスギやヒノキよりも粒子が細かい花粉が特徴

花粉症と聞くと、春が代表的な季節ですが、秋の花粉症にも注意が必要です。キク科のブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの花粉が飛び、全体の15%の人がこの季節に目や鼻の症状を訴えます。ブタクサは強い繁殖力をもつ雑草で、主に8月~10月に花粉を飛散させます。どの植物も、公園や空地、河原など、市街地にも多く生息しているため、近づかないようにしましょう。

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