赤ちゃんが風邪を引いたときの症状とホームケアのポイント

2026/1/20

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

赤ちゃんは体力と抵抗力が弱いので、風邪を引いたりしたら心配ですよね。赤ちゃんは器官・組織が未発達で大人と違う点がありますが、風邪の症状やホームケアの注意点も違ってくるのでしょうか。この記事では、赤ちゃんが風邪を引いたときの特徴と気をつけたほうがよい症状、ホームケアをするときのポイントについて解説していきます。

赤ちゃんの風邪の症状について

赤ちゃんがお母さんから受け継いだ抗体で身を守ることができるのは、生後6か月ごろまでといわれています。そのため、一般的に赤ちゃんは生後6か月を過ぎると風邪やその他の感染症にかかりやすくなり、これ以降は自分でいろいろな病気・感染症を経験しながら、少しずつ抗体を獲得していくことになります。なお、お母さんからの抗体がある間でも、お母さんが経験したことのない細菌・ウイルスによる感染症にかかる可能性があります。

赤ちゃんが風邪を引いたときは、発熱・鼻炎症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど)・のどの症状(炎症・腫れ・痛み・せきなど)・下痢・おう吐など、大人と変わらない症状が現れます。ただし、赤ちゃんは抵抗力が弱いため大人よりも重症化しやすく、以下のような合併症にかかりやすいといわれています。熱がどんどん上がっていたり、鼻・のどの症状が強くなっていたり、痛がる場所が増えているようなら、悪化している、もしくは、合併症の恐れがあるため、医療機関を受診することをおすすめします。

  • 急性咽頭炎:発熱・鼻水・激しいせき・声がれなどの症状が現れる
  • 急性扁桃炎:高熱・のどの痛み・頭痛などの症状が現れる
  • 肺炎・気管支炎:細菌・ウイルスが気道の奥や肺に侵入する
  • 外耳炎・中耳炎:細菌・ウイルスが鼻・のどを介して耳に侵入する

赤ちゃんが風邪を引いたときのホームケア

赤ちゃんに風邪の症状が現れ、以下の条件に当てはまる場合は、悪化する前に早めに小児科・医療機関を受診してください。高熱があり水分を摂れず、呼吸に乱れがあるときは、脱水症状・酸欠状態のリスクもあります。診療時間外の場合は救急外来の受診も検討してもいいでしょう。

  • 生後3か月未満の赤ちゃんに風邪症状が現れている
  • 生後3か月未満の赤ちゃんに38度以上、4か月以上の赤ちゃんに40度以上の発熱がみられる
  • せきが長引いていて、呼吸が苦しそうである
  • せき以外に、鼻水・発熱・おう吐などの症状がある
  • 水分も栄養も十分に摂れておらず、元気がない
  • おしっこが1日2回以上出ず、脱水症状の兆候がみられる

医療機関で処置を受けた後や医師・医療機関から受診が必要ないと指示された場合は、以下に気をつけながらホームケアをしてあげてください。

  • 赤ちゃんが快適に安静にできるよう、室内の気温・湿度を整える
  • 体に熱がこもらないよう、室内では薄着にして、汗をかいたらこまめに着替えさせる
  • 適宜、着替え・おむつ替えを行う(下痢の症状がある場合はとくに注意する)
  • シャワーを浴びさせる体力がない場合は、お湯で絞ったタオルで体をやさしく拭く
  • 汗・水気を拭くときは、肌を傷つけないようやわらかいタオルでたたくように吸い取りながら拭く
  • 授乳は30分~1時間を目安とし、短めの間隔で欲しがるだけ飲ませる
  • 離乳食は本人の食欲を見ながら、普段の1/2~1/3くらい様子をみながら与えてみる

おわりに:赤ちゃんは大人よりも風邪が重症化しやすい。早めに受診を

生後6か月以降になると、お母さんから受け継いだ抗体がなくなるため、風邪などの感染症にかかりやすくなります。赤ちゃんの風邪も大人と同じような症状が現れますが、体力・抵抗力が弱い赤ちゃんは大人よりも重症化しやすいです。症状がひどい場合や悪化している場合は早めに医療機関を受診しましょう。ホームケアでは、汗・着替え・おむつ替えに注意し、水分補給・授乳のタイミングにも気をつけるようにしてください。

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