記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/4/4
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
4月から始まる新年度に向け、入学や就職・転職、異動などのため2~3月にかけて引っ越しを予定している人は多いのではないでしょうか。この記事では、引っ越しをするにあたり気を付けたい体調不良とその予防方法をご紹介します。
新しい住居へ引っ越しするには、現在の住居で使っている荷物をまとめ、運び出さなければいけません。荷造りや荷物の運び出しでは、どうしても重い物を持ち上げる・運ぶ動作が多くなります。普段から腰痛のある人、過去に腰痛を患ったことがある人は、引っ越し中の腰痛に注意が必要です。
引っ越しで荷物を持ち上げるとき、運び出すときは以下のポイントを意識して、腰の負担を軽減してください。
引っ越しによる疲れは、体だけでなく精神の不調として現れることもあります。その代表的なものが、引っ越し自体への疲れや新生活への不安からくる、うつ病のような症状です。具体的には、以下のような理由からさまざまな症状が引き起こされます。
特に責任感の強い完璧主義の人、家での生活がメインで外の世界との関わりの少ない主婦が引っ越しうつ病を発症しやすいと言われてます。
もし、引っ越しうつ病が疑われる気分の落ち込みや不調が見られたら、引っ越し後の片付けは一旦ストップして、十分な休養を取ってください。早めに心身を休め、大切な家族・友人と気分転換すれば、新しい環境に慣れることへの意欲も沸いてくるでしょう。なお、休養を取っても改善しないときは、精神科や心療内科の医師に相談することも検討しましょう。
通常、引っ越しは決められた日時までにスケジュールに沿って完了させる必要があります。このため、日常生活と並行して物件探しや引っ越し料金の見積もり、住所変更や電気・ガス・水道開通などの手続きも進めなければならず、この影響で心身ともに疲弊するのです。
引っ越しに伴う慌ただしさやプレッシャーは、引っ越すべき日時から逆算し余裕を持ったスケジューリングにするだけでも、かなり軽減できます。以下に、余裕を持った引っ越し計画の立て方例をご紹介します。
現在入居している部屋の退去の申し入れは、引っ越しする日時の1カ月以上前に行うのが原則です。契約書を確認して早めに連絡しましょう。
引っ越しが終わったら、まずは各種手続きを済ませましょう。手続きが終われば安心して生活できます。あとは時間をみつけて、必要なものから優先的に荷物を片付けましょう。
引っ越しと、その前後に必要な準備・手続きは、私たちの心身を疲弊させます。このため、引っ越しの前後に体や心に不調が起こる人も少なくありません。しかし引っ越しによる心身の疲れは、当日に向け時間的余裕を持った計画を立てるだけでも、かなり軽減できます。少しでも慌ただしさや不安が減るように引っ越しの予定を立てて、疲れを感じたら、早めに休むことを心がけてください。