高齢者が自立した生活を送るために心がけたいこと

2026/1/20

高齢になってもできる限り自立した生活を続けたいものです。そのためには、生活環境や支援体制を整え、無理なく安全に暮らせる工夫が必要です。ここでは、高齢者が自立を保ちながら安心して暮らすためのポイントを紹介します。

暮らしを支えるテクノロジーを取り入れる

現代のテクノロジーは高齢者の自立生活を様々な形でサポートしてくれます。例えば、家の中に見守りセンサーを設置すれば、一人暮らしでも離れて暮らす家族に日々の生活状況を知らせることができます。あるメーカーの見守りサービスでは、10畳ほどの部屋で人の動きを感知し、朝起きてからの行動を家族に通知できるシステムもあります。また、ガスコンロに自動消火機能を持つIoT家電を導入すれば、消し忘れによる火災の心配を減らせます。照明やエアコンを音声やスマートフォンで操作できるスマート家電は、足腰が弱っても快適に生活する助けとなるでしょう。これらの機器は操作が簡単なものも多く、高齢者にも馴染みやすいデザインになっています。最初は戸惑うかもしれませんが、家族や専門業者に設定を手伝ってもらい、便利な技術を暮らしに取り入れてみましょう。

住まいのバリアフリー化と制度の活用

安全に自立生活を続けるには、住環境のバリアフリー化が大切です。自宅内で移動や動作に支障がないよう、手すりの設置や段差の解消といった改修を行いましょう。廊下やトイレ、浴室などは手すりをつけることで転倒事故を大きく減らせます。玄関にはスロープや段差解消機を導入すると車椅子でも出入りしやすくなります。これらの住宅改修には介護保険の補助(20万円まで支給、自己負担1〜3割)を利用でき、費用面の負担を軽減できます。また、福祉用具の活用も検討しましょう。介護保険でレンタルできる介護ベッドや歩行器、ポータブルトイレなどを使えば、自宅での生活動作が安全かつ楽に行えるようになります。例えば電動ベッドで背もたれを起こせば起き上がり動作が容易になり、歩行器を使えば足腰に不安があっても転倒リスクを減らして歩行練習ができます。自治体によっては福祉用具購入費の助成制度もあるため、専門のケアマネジャーに相談しながら最適な道具を取り入れましょう。

地域のつながりで安心なセーフティネットを

自立した生活を続ける上で、地域の支え合いは大きな力になります。近所に顔見知りの人がいれば、困ったときに助けを求めることができますし、定期的に様子を気にかけてもらえるだけでも安心感が生まれます。地域包括支援センターや民生委員は、高齢者世帯への定期訪問や見守り活動を行っていることが多いので、必要に応じてお願いしてみましょう。また、「緊急通報装置」を自治体から貸与してもらえる制度もあります。ペンダントやブレスレット型のボタンを押すと、消防や提携先に通報が行き、迅速な対応が受けられる仕組みです。こうした地域のセーフティネットを活用することで、一人暮らしの場合でも万一のときに適切な支援を得られます。さらに、日頃から近隣の人に挨拶を交わしたり、回覧板を回す際に声をかけ合ったりするなど、小さな交流を大切にしましょう。「困ったときはお互い様」の関係が地域にできていれば、自立して暮らしていても決して独りぼっちではないという安心感につながります。

まとめ

高齢者が自立した生活を続けるためには、家庭内外での様々な工夫と支援の活用がポイントになります。テクノロジーや住宅改修、地域の協力といったサポートを上手に取り入れることで、安全かつ快適な暮らしを維持できます。自立を諦めず、利用できるものは利用し、周囲の手も借りながら、自分らしい生活をこれからも送り続けましょう。

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