高齢者の足の爪と靴選びのポイント
2026/4/29
足の爪と靴は歩く力に関わる
足の爪や靴の状態は、歩きやすさや転倒予防に関わります。高齢になると、爪が厚くなる、切りにくい、巻き爪になる、足先まで手が届きにくい、視力が低下して爪の状態が見えにくいといったことがあります。合わない靴を履き続けると、爪や皮膚が圧迫され、痛みや靴ずれにつながることがあります。
足が痛いと、歩く量が減り、外出や活動が少なくなることがあります。足のトラブルは小さく見えても、生活全体に影響する場合があります。入浴時や着替えのときに足の爪、皮膚、靴下の跡、靴ずれを確認し、早めに整えることが大切です。
爪切りで気をつけたいこと
足の爪は、深く切りすぎると爪の端が皮膚に食い込み、痛みや炎症につながることがあります。一般的には、爪の先を指先と同じくらいの長さにそろえ、角を少し整える切り方がすすめられています。無理に丸く切り込んだり、皮膚に食い込んだ部分を自分で深く切ったりすることは避けましょう。
爪が厚い、硬い、変色している、巻いている、痛みがある場合は、自己処理が難しいことがあります。糖尿病や血流障害がある人では、小さな傷が悪化しやすい場合があるため、医師、看護師、皮膚科、フットケア外来などに相談すると安心です。家族が爪を切る場合も、明るい場所で行い、無理に一度で短くしないことが大切です。
靴選びで確認したいポイント
靴は、足の長さだけでなく、幅、甲の高さ、つま先のゆとり、かかとの安定感を確認します。つま先が狭い靴、かかとが脱げやすい靴、底がすり減った靴、重すぎる靴は歩きにくさにつながることがあります。脱ぎ履きしやすい靴は便利ですが、歩くときに足が靴の中で動きすぎないことも大切です。
靴を選ぶときは、できれば実際に履いて歩き、痛みや圧迫感がないかを確認します。足は時間帯によってむくみやすさが変わるため、普段よく歩く時間帯に近い状態で合わせるとよいでしょう。靴下の厚みも履き心地に影響します。介護が必要な人では、介助者が履かせやすいことだけでなく、本人が立ったときに安定するかを見ます。
受診や相談を考える足のサイン
爪の周りが赤い、腫れている、膿が出る、歩くと痛い、爪が黒く変色した、傷が治りにくい、足の感覚が鈍い、靴ずれを繰り返す場合は、医療機関へ相談しましょう。特に糖尿病がある人、足の血流が悪いと言われている人、免疫が低下している人では、早めの対応が大切です。
足のケアは、見た目を整えるためだけではありません。痛みなく立つ、歩く、外へ出るための生活支援です。本人が足を見せることを恥ずかしがる場合もありますが、尊厳に配慮しながら、入浴後など自然なタイミングで確認しましょう。足の爪と靴を整えることは、転倒予防や活動の維持につながる身近な健康管理です。











