画面時間が長い人の目の疲れをやわらげる環境づくり

2026/5/8

目の疲れは画面時間だけの問題ではない

パソコンやスマートフォンが生活に欠かせなくなった一方で、目の疲れを自覚する機会は増えています。日本眼科医会は、現代人の生活では結果的に目に負担をかけやすく、慢性的な目の疲れを訴える人が増えているとしています。仕事そのものを減らせない場合でも、環境と見方を整えることは十分に意味があります。

目だけでなく首肩や頭にも影響しやすい

目の疲れとして感じやすいのは、重い、痛い、乾く、かすむといった症状ですが、疲れが強くなると、首や肩のこり、頭痛、イライラ感など全身の不調につながることもあります。日本眼科医会は、VDT作業を長時間続けると眼精疲労になりやすく、目に限らない症状が重なりやすいと説明しています。仕事の集中力が落ちる前に、環境を見直しておくことが大切です。

明るさと配置を整える

厚生労働省のガイドラインでは、室内照明は明暗の差が著しくならないようにし、ディスプレイと書類を交互に見る作業では明るさが極端に違わないようにすることが勧められています。机上の照度は三百ルクス以上が目安で、日差しが強いときはブラインドなどでまぶしさを抑えることも大切です。また、画面の輝度やコントラスト、位置や角度を調整できる環境は、目の保護と姿勢の維持の両方に役立ちます。

画面との距離と休み方を決めておく

日本眼科医会の資料では、デスクトップパソコンは五十センチ程度、スマートフォンは三十センチ以上離して見ること、作業は一時間に十分程度の休憩を挟むこと、遠方を眺めることなどが示されています。厚生労働省も、ディスプレイは目から四十センチ以上離すことを目安にしています。加えて、メガネやコンタクトの度が合っていないと目に負担がかかりやすくなります。見えにくさを画面のせいだけにしない視点も必要です。

休んでも戻らないときは受診を考える

ただの疲れ目と思っていても、十分に睡眠をとっても目の疲れが残る場合や、見えにくさが続く場合は注意が必要です。日本眼科医会は、目の疲れを放置すると体全体の症状にもつながることがあるとしています。作業環境を整えても改善しないときは、眼科で視力や目の表面の状態、度数の見直しを受けることが役立ちます。

まとめ

画面を見る時間をゼロにすることは難しくても、目の負担を下げる方法はあります。明るさの差を小さくすること、距離を保つこと、休憩を先に決めておくこと、見え方に合った矯正を使うこと。こうした基本を積み重ねると、目だけでなく首肩の疲れも軽くなりやすいでしょう。

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