記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/6/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
加工食品や弁当、惣菜を選ぶとき、価格や味の好みだけでなく、食品表示を見る習慣があると、自分や家族に合う食品を選びやすくなります。食品表示には、名称、原材料名、添加物、内容量、消費期限または賞味期限、保存方法、栄養成分表示、アレルゲンなど、食べる前に確認しておきたい情報がまとめられています。
表示をすべて細かく読む必要はありません。まずは、体調や生活上の目的に関係する項目から見ることが大切です。たとえば、食塩相当量が気になる人は栄養成分表示を、アレルギーがある人はアレルゲン表示を、保存の仕方に迷う食品では保存方法と期限表示を確認します。食品表示は、健康によい食品を一つに決めるためのものではなく、選ぶときの判断材料として使うものです。
原材料名は、原則として使われている重量の割合が多いものから順に表示されます。たとえば、同じ菓子や飲料でも、砂糖、油脂、小麦粉、果汁などの表示順を見ることで、どの材料が多く使われているかをおおまかに知ることができます。
添加物は、食品の品質を保つ、色や香りを整える、加工しやすくするなどの目的で使われます。添加物が表示されている食品をすべて避けなければならないわけではありません。大切なのは、表示を見て食品の特徴を知り、同じ種類の商品を比べることです。
原材料名を見るときは、特定の成分だけに注目しすぎないようにしましょう。全体の食事内容、食べる頻度、量によって意味合いは変わります。毎日よく食べる食品ほど、表示を確認する価値が高くなります。
栄養成分表示では、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などを確認できます。健康診断で血圧や血糖、脂質の値を指摘された人にとって、食品選びの参考になります。
ただし、数字を細かく管理しようとすると負担になることがあります。まずは、同じ種類の商品を比べるときに使うとよいでしょう。たとえば、同じスープでも食塩相当量が少ないものを選ぶ、同じヨーグルトでも砂糖の量やエネルギーを見て選ぶ、弁当では主菜の内容と食塩相当量を確認するなどです。
表示の単位にも注意します。100グラム当たり、1包装当たり、1食分当たりなど、商品によって単位が異なります。見た目の量だけで判断せず、実際に食べる量に合わせて考えることが大切です。
食物アレルギーがある人にとって、アレルゲン表示は安全に関わる重要な情報です。本人だけでなく、家族や介護者、子どもを預かる人も、原因食品を正しく確認する必要があります。似た商品でも、製造工場や原材料の変更により表示が変わることがあります。以前食べられた商品でも、購入のたびに確認する習慣を持ちましょう。
消費期限と賞味期限の違いも知っておきたい点です。消費期限は安全に食べられる期限の目安で、弁当や惣菜など傷みやすい食品に表示されます。賞味期限は、おいしく食べられる期限の目安で、期限を過ぎたらすぐに食べられなくなるという意味ではありません。ただし、どちらも未開封で表示された方法により保存した場合の期限です。開封後は期限にかかわらず、早めに食べることが基本です。
食品表示は便利な情報ですが、表示だけで健康状態を判断することはできません。持病がある人、食事制限を受けている人、妊娠中の人、乳幼児や高齢の家族の食事を選ぶ人は、必要に応じて医師や管理栄養士に相談しましょう。
食べた後にじんましん、息苦しさ、腹痛、嘔吐、意識がぼんやりするなどの症状が出た場合は、アレルギーなどの可能性もあります。急激な悪化や呼吸困難がある場合は、早めに医療機関へつなげることが大切です。
食品表示は、食生活を厳しく制限するためではなく、自分に合う食品を選びやすくするための道具です。よく買う食品から少しずつ確認することで、無理のない食事選びにつながります。