記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
朝起きて、鏡を見たら頬にニキビが!? ショックですよね。せっかくのきれいな肌が台無し。そんなことにならないためにはどうすれば良いのでしょう?
ここでは、ニキビやしみのできないきれいな肌を保つために、ニキビとは何か、また、ニキビのできない肌をつくる食べ物についてまとめてみました。
10代の若い世代のほとんどが、ニキビという皮膚の病気を経験します。
ブラックヘッド(毛穴の黒ずみ)や赤く腫れたブツブツができてしまうと、恥ずかしくて、気になりますよね。でも、多くの人がいつかは経験するものだということを覚えておきましょう。
ニキビは、通常は重症化することはほとんどありませんが、ひどい場合は何年も痕が残ってしまうケースもあります。
ニキビは、アクネ菌という細菌によって引き起こされるもので、これは誰の皮膚にもいる菌です。皮脂と死んだ皮膚の細胞が毛穴に入り込み、毛穴が詰まると、アクネ菌が増殖します。皮膚のその場所が痛くなったり、腫れたり、赤くなったり、熱を持ったりします。そして、次第に毛穴の壁が破れ、菌が皮膚に付着し、ニキビができます。
ニキビができる原因についていわれていることで、間違った話がたくさんあります。
チョコレートや油っぽい食べ物はできやすいといわれていますが、ほとんどの人にとって特定の食べ物はさほど影響しません。
また、肌が汚れているとニキビができるとも言われますが、ニキビは汚れが直接の原因ではありません。ストレスもニキビができる原因とはなりにくいです。でも、すでにニキビがある人でストレスが溜まった場合、悪化してしまう恐れはあります。
ニキビに悩まされている場合は、皮膚科にかかりましょう。皮膚科の医師は、ニキビの良い治療法をよく知っています。
健康的な食生活がいちばんの治療法です。
肌を健康に保つ上で、特別な食生活は必要ありません。バランスのとれた食生活を続け、健康的な体重を維持しましょう。肌の健康を保つために、たくさんの種類の栄養素を摂取することを心がけましょう。
ニキビができないように、バランスのとれた食生活をすることが大切です。具体的には、以下を参考にしてみてください。
・野菜や果物、全粒粉のほか、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの低脂肪乳製品を多く摂るようにする
・牛肉の赤身、鶏肉、海藻類、豆類、卵、ナッツなどからたんぱく質を摂取する
・脂肪、コレステロール、塩分(ナトリウム)、砂糖、精製された穀物を摂り過ぎない
・トランス脂肪酸の摂取を可能な限り低くおさえる
・健康的な体重を維持するために、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考える
今まで見てきておわかりになると思いますが、ニキビを防ぐための食べ物を摂ることは、健康にもダイエットにも良い影響を及ぼします。健康的な食生活こそが、ニキビのできにくいきれいな肌を保つ秘訣です。