不妊のリスクも・・・!性感染症について知ろう

2017/3/14

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

性行為を経験したことがある人は、誰にでも性感染症となるリスクがあります。
この性感染症、一度罹ってしまうと不妊になってしまうのかは気になりますよね。
今回は、性感染症と不妊についてご説明します。

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性感染症に罹ると妊娠しないのか?

過去に性感染症に罹り治療を受けた経験がある場合でも妊娠はできるのでしょうか?

クラミジアと淋病は未治療のまま放置すれば不妊症になる可能性がありますが、この感染症を患っているほとんどの人には永続的な問題はありません。

しかし、クラミジアは検出されれば治療は容易なものの、多くの人々は症状がなく、感染症に気づいていません。治療を受けていなければ不妊になる可能性もあるため、不安であれば検査を受けると良いでしょう。

なお、罹っていた性感染症によりますが、抗菌剤で完全に治癒できるものもあれば、症状が再発するものもあります。また、症状を起こさないものもあります。

性感染症による不妊にならないために ~予防策~

セックスパートナーの限定

パートナーが感染している場合、自身が性感染症に罹っていなくても不妊となるリスクがあります。パートナーに感染しているかどうか、過去に感染したことがあるかどうかをたずね、他のパートナーがいるかどうかも聞いてみてください。

自身が感染検査を受けているかどうか、そして検査を受けた方がよいかどうかについても相手のために話してください。

そして、常に症状を引き起こすとは限りませんが、セックスパートナーの感染症の徴候も探しましょう。自身またはパートナーが性感染症の治療を受けている場合は、セックスはしないでください。

コンドームの使用

正しい使用で感染の危険性を減らすことができます。セックスをする際は、必ず使用してください。 女性用コンドームも男性用ほど効果的ではありませんが、男性がコンドームを使用しない場合は使用してください。

しかし、コンドームは100%安全ではありません。ヘルペスを起こす可能性のある傷やヒトパロマーウィルス(HPV)感染の可能性があるイボへの接触を防ぐことをできないことを忘れないでください。

性行為直後の対応

性行為の直後に、性器を石鹸と水で洗い排尿すれば、菌を洗い流すことができ、性感染症に罹るリスクを軽減することが可能です。

おわりに

性感染症は、治療せずにそのまま放置すると不妊やその他深刻な事態を引き起こす可能性があります。

自分やパートナーに感染のリスクを感じている場合、心配がある場合、または症状がある場合は速やかに医師に相談しましょう。

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