赤ちゃんの病気と健康・安全のためにできること

2017/8/23

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

赤ちゃんが病気にかかったとき、親は自分が何ができるのかについて知りたいと思うでしょう。今回は一般的な赤ちゃんの病気や健康・安全についてご紹介します。この記事を読むことで、真相を理解することができるでしょう。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

病気になることで免疫力がトレーニングされる

経験豊富な母親や父親は、小さな子供はたくさん病気になると言います。おそらく誰の赤ちゃんでも、1つまたはそれ以上の病気にかかることはあるでしょう。

目を擦ったり、鼻に指を入れるだけで、様々な微生物が自由に赤ちゃんの身体に入りこんでしまいます。しかし、赤ちゃんの免疫系はまだ発達中であるため、このような侵入を避けることはできません。そのため、大抵の場合、感染を引き起こしてしまいます。しかし、このように繰り返し外部からくる微生物に触れ、病気にかかることによって、子供の免疫系が形成され、長い目で見れば免疫力が高まることになるのです。

生後1才を迎えるまでの赤ちゃんのケアのポイント

赤ちゃんにおむつかぶれができたときはどうしたらいいかご存知ですか? 予防接種は? 今度はいつ小児科医の所に行きますか?
赤ちゃんを健康的に、そして安全な状態で育てることは、親として何よりも大事なことですが、予防接種の準備や風邪のケアは簡単ではありません。

新生児黄疸

薄いピンク色の肌が黄色くなってしまい心配になることもあると思います。赤ちゃんにとって黄疸はごく普通の症状であり、問題ないことがほとんどです。

2週目・おむつ汚れ

新米ママがおむつの世話に手を焼かせられる頃です。

3週目・細菌対策

赤ちゃんを外に連れて行く際、細菌にさらされる危険を最小限にする方法を学びましょう。

4週目・ベビー服

天気の暑い・寒いに関わらず、ベビー服で赤ちゃんを安全かつ快適に保てるように対策をとりましょう。

5週目・あやし方

赤ちゃんを乱暴にあやすのは危険です。赤ちゃんのあやし方を学んでください。

6週目・疝痛の判断

泣いているだけなのか、それとも疝痛なのかなどの判断のポイントを学びます。

7週目・予防接種

はじめてのワクチン接種になります。ワクチンのことをきちんと把握しておきましょう。

2ヶ月目・受診の判断

鼻水がひどかったり、熱を出したりなど。医師の診察を受けた方がいい症状を知っておきましょう。

3ヶ月目・おむつかぶれ対策

おむつかぶれは必ず起こります。おむつかぶれが起こったときの対処法を学んでください。

4ヶ月目・体重チェック

赤ちゃんの体重測定をします。

5ヶ月目・薬を揃える

赤ちゃんが病気になったり怪我をしたときのために救急箱を充実させます。

6ヶ月目・6ヶ月健診

1才を迎える折り返し地点に来ました。3ヶ月健診の2回目である6ヶ月健診に備えます。

7ヶ月目・家の中を安全にする

赤ちゃんがケガをしないように、家具を固定したり、角にクッションをつけます。

8ヶ月目・ベビーベッド

ベビーベッドを用意して、赤ちゃんを移動します。

9ヶ月目・9ヶ月健診

3ヶ月健診の3回目である9ヶ月健診に備えます。

10ヶ月目・赤ちゃんが風邪をひいた時のケア

なぜ、赤ちゃんが風邪をひきやすいのか?そのケアとして何ができるか集中的に学びます。

11ヶ月目・いい&だめ

歩きはじめ、活発に動き回る頃です。「いい」「悪い」を教えはじめましょう。

最も重要なこと

子供から手がかりを得る

小児期の病気に対処する際に、覚えておくべきことは何でしょう?それは他の家族の健康を守る方法です。病気の赤ちゃんを父や母、兄弟から離したままにしておくことはできませんが、細菌を抑制するために以下のような措置を取ることができます。

家族全員が必ず定期的に自分の手を洗うようにする

特におむつを替えた後、トイレに行った後、そして食事の前にはよく洗うようにしましょう。細菌を洗い流すことで、他の誰かに感染させるリスクを軽減できます。

病気にかかっている子供と他の子供の持ち物を分ける

相互感染は少ない方が良いです。

空間をきれいに保つ

病気の赤ちゃんの面倒を見ているときに掃除をする時間を見つけることは難しいかもしれませんが、使ったティッシュは捨て、調理台やその他の場所は可能な限り拭くように努めましょう。これによって家の中で細菌が繁殖するのを抑えることができます。

おわりに:赤ちゃんが病気になっても慌てずに

赤ちゃんが病気にかかってしまっても、通常の場合は、病気が永遠に続くことはありません。適切な世話をすることで、赤ちゃんはすぐに元気になります。どの時期に何が必要なのかをきちんと把握し、赤ちゃんの具合が悪くなったときも慌ててずに対処してください。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

赤ちゃん(203) 病気(71) 新生児(8)