医者に診せたほうがよい?赤ちゃんの風邪の症状や予防方法とは?

2017/8/23

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

まだ言葉をしゃべれない赤ちゃん、自分の風邪がどんなに大変でも、お母さんにそのことを詳しく説明してくれることはありません。
だからこそ心配な赤ちゃんの風邪について、詳しく知っておきましょう。

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赤ちゃんの風邪の原因


風邪の原因となるウィルスとして知られているものは200種類以上あり、このことからも風邪が非常に一般的なものであることがわかります。とくに赤ちゃんや幼児は、自分のまわりにある様々なウィルスに対抗するための免疫力をつける機会がまだないため、鼻水に煩わされていることが多いのです。
ただ、風邪を頻繁にひくだけであれば、赤ちゃんの鼻をかさかさにしますが、体にはほとんど害はないでしょう。

赤ちゃんの風邪の症状


赤ちゃんの風邪の症状は軽いものが多く、以下のような症状が現れます。

・鼻水がでる(最初は水っぽく、その後不透明な色になったり、または黄色や緑がかった色になることもあります)
・鼻が詰まる
・くしゃみ
・微熱(熱がでないこともある)
・乾いた咳がでる(夜間や風邪が治りかける頃にひどくなることがある)
・喉の痛み、かゆみがでる
・疲労、不機嫌になる
・食欲がなくなる

なお、風邪をひいた場合、通常、幼児では7日から10日間続き、3日目に症状が一番重くなります。また夜間の咳は、長く続く可能性があります。

赤ちゃんの風邪の予防方法


残念ながら、風邪のウィルスから赤ちゃんを完全に守る方法はありません。一番良い予防方法としては、赤ちゃんの手を定期的によく洗うことです。
手を洗える場所が近くになかった場合は、消毒ジェル、またはウェットティッシュを使いましょう。石鹸と水できちんと細菌を洗い流す方がいいのですが、いざというときに役立ちます。
また、当然のことながら風邪をひいている人との接触は避けましょう。母乳は風邪の感染を減らすといわれていますが、全ての風邪を防げるわけではありません。

医者に相談したほうが良いのはどんなとき?


一般的な風邪であれば、必ずしも小児科にかからなければいけないわけではありません。しかし、生後3ヶ月以下の赤ちゃんや赤ちゃんにとって初めてひいた風邪の場合は、医師の診察を受けることで、お母さんの気持ちも楽になることでしょう。
ただし、次のような兆候がある場合、医師の診察を受けるようにしてください。

・あまりに元気がなく、無気力
・飲んだり食べたりしたがらない
・38度以上の熱がでている、もしくは4日以上続けて微熱がでている
・咳がひどくなっていて、他の症状がなくなっても咳が続く
・呼吸が早い
・緑ががった黄色い鼻水や痰がでており、悪臭がある
・首のあたりのリンパ節が腫れる
・昼も夜も耳を引っ張る
・10日以上続く症状がある

なお、慢性的に鼻水が出ている、または風邪が長引いたり、頻繁に風邪をひく(特に目の下にくまもできている)などの場合は、医師にアレルギーが原因ではないかということも尋ねてみましょう。

おわりに:正しい知識で赤ちゃんを守りましょう

赤ちゃんが風邪を引くと、見ているだけでこちらが辛くなってしまいますね。でも、赤ちゃんの風邪は症状が比較的軽いことが多いので、過度な心配はせず今回の記事を参考に落ち着いて対処しましょう。

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