思春期のダイエットのリスクとは!?親がサポートできることはある?
2017/7/21 記事改定日: 2019/9/17
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思春期に過度なダイエットをすることは、肉体面でも精神面でもリスクが伴います。
とはいえ、中学生や高校生の年代は自分の見た目が気になる年頃で、無理なダイエットをしてしまうこともあります。
ここでは、思春期のダイエットのリスクとダイエットを考える思春期の子供に対して、親ができることについて解説していきます。
思春期のダイエットにはどんなリスクがある?
中学生から高校生にかけての「思春期」を迎えると、本来は肥満傾向でないにも関わらずメディアや周囲の影響などで自身を肥満気味と感じてしまいがちです。
そのため、思春期に入ると過度な食事制限や過度な運動などによる「行き過ぎたダイエット」をする人が多くなります。
これは自身の体型や外見などへの関心が高まり、歪んだ認識が生じることが原因です。
思春期に誤ったダイエットを繰り返すと成長に必要な栄養やエネルギーが確保できずに成長障害を引き起こすことがあります。
とくに女子はホルモンバランスの乱れを引き起こしやすいため、将来排卵障害による不妊症につながることもあるので軽視できません。
また、過度なダイエットで脳の活動に必要なエネルギーが不足すると、日中の倦怠感や眠気、注意力や集中力の低下を招いて学業などに影響を与えることも考えられます。
ひどいときには抑うつ気分が強くなって日常生活に支障を来たし、不登校や引きこもりなどの原因になることもあります。
どのような子供がダイエットに取り組むべき?
思春期の過度なダイエットは上で述べたように様々なリスクを招きます。しかし、近年は子供の肥満が増えており、子供のうちから2型糖尿病や高脂血症を発症するケースも少なくありません。
健康診断などで肥満を指摘された場合は、やはりダイエットが必要です。
ただし、子供のダイエットは単に食事制限をすればいいわけでありません。
- 適正カロリーを守る
- 成長に必要な栄養バランスに配慮する
- 適度な運動をする
ことを日常化して、減量に取り組みましょう。
思春期のダイエットで親がしてあげられることはある?
ダイエットしたいと思っている思春期の子供には、下記のようなことを心がけてください。
ダイエットの必要がないことを具体的に説明
体重や健康状態などをチェックしダイエットが必要ではないということなら、まずは「痩せる必要がない」理由を具体的に説明しましょう。間違ったダイエットのリスクを説明してあげてもいいと思います。
最近はモデルや芸能人も無理なダイエットを推奨しない傾向があります。そのような情報を説明し、健康に過ごす意義を伝えてあげることも役立つことがあります。
ダイエット以外に打ち込めるものを見つけてあげる
一時的な体重の増減やサイズの変化が気にならないように、スポーツや音楽、芸術、ボランティア活動など、ダイエット以外に打ち込めそうなものを見つけてあげましょう。
習いごとやイベント、コンサートなど興味を持ちそうなことには積極的に誘ってあげてください。
ダイエットが必要なら、親もいっしょに
もしダイエットが必要なら、親もいっしょに始めることで、目標達成の苦しさや嬉しさを共有することができますし、間違った方法でのダイエットを始めることの抑止力にもなるでしょう。
ときどき褒めてあげながら、子供の自尊心を育てることも忘れないようにしてください。
おわりに:親は高校生のダイエットをサポートしてあげましょう
中学生、高校生の思春期になると、見た目が気になってダイエットに興味をもつことは自然な流れかもしれません。
ただ、必要のないダイエットは思春期の体には大きなリスクがあります。
親は子供の悩みに寄り添いながら、ダイエットが必要ならいっしょに取り組んだり、ダイエットの必要がないならきちんと止めて上げるなどして、サポートしてあげるようにしてください。