記事監修医師
メディアージュクリニック青山、皮膚科
田中 美帆 先生
2017/11/24 記事改定日: 2017/9/11
記事改定回数:1回
記事監修医師
メディアージュクリニック青山、皮膚科
田中 美帆 先生
スキンケアって、とても大切なのはわかっているけれど、特にニキビができやすいオイリー肌には難しいものですよね。皮脂を取りすぎるのも良くないし、清潔にするために洗顔もしなくてはいけないし……。
ニキビのできやすい肌の方のために、ニキビケアについて基本をまとめてみました。
皮膚にニキビができるのは、皮脂腺の多い部分です。誰にでも起こり得ることですが、治療によってニキビを抑えることができます。ここでは、ニキビをできにくくするための予防策をお伝えします。
よく処方されるニキビの薬は、紫外線に当たると赤く反応してしまいます。なので、ニキビの薬は、夜洗顔後、化粧水等で保湿した後に、患部に清潔な手で塗りましょう。太陽の下に長時間いることを避けて、外出するときは必ず日焼け止めを塗り、日光に当たる時間を制限しましょう。
清潔にしようとして洗いすぎてしまうと肌を刺激し、ニキビを悪化させてしまいます。キメの粗いスクラブや刺激の強い化学薬品の入った石鹸もニキビには良くありません。刺激を減らすために肌にやさしい洗顔料と36℃〜38℃程度のお湯で、ごしごし擦らず、泡でやさしく包み込む様に洗います。
ノンコメドジェニック製品の石鹸や洗顔料は、毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビなどを引き起こすことが少ないです。
「オイルフリー」、「ニキビを発生させない」、「毛穴を詰まらせない」などと表記された製品を買いましょう。過酸化ベンゾイルやAHAなど、皮膚科医がすすめる原材料を含んだ製品もありますので探してみましょう。
タオルは柔らかくて、刺激の少ない清潔なものを使いましょう。
ニキビ専用の化粧品を使いましょう。ニキビ専用の化粧品は、炎症を抑える成分が入っていたり、油分を多く使わないもの、殺菌成分配合のものもあります。
ただし、そういった成分が肌に合わない場合もあるので、その場合は低刺激の敏感肌用のものを使うと良いでしょう。一番は、ファンデーション等が毛穴に詰まりにくいもの、石けんで落とせるミネラル成分で出来ているものの方がよいです。
次に簡単なガイドラインを挙げていきます。ぜひ参考にしてみてください。
クリーム状のファンデーションやチークは、一般的に毛穴を詰まらせます。軽くて粉末状のミネラルの化粧品のほうがその可能性は低いでしょう。
化粧をするなら、オイルフリーのファンデーションを使いましょう。また、どれほど疲れていても、寝る前に化粧を落としましょう。落とす際は、ごしごし擦らず、優しくなでる様に落とします。熱すぎるお湯も乾燥、ニキビを悪化させてしまうので、ぬるま湯がオススメです。
ベタベタした整髪料を使わないようにしましょう。ジェルなどの製品は、顔に当たったときに毛穴を詰まらせる可能性があります。髪の毛は肌に触れないようまとめるか、髪の毛につけるものをオーガニック製品、もしくは椿油等お肌に付いても問題ない成分が良いでしょう。また、寝る前にはシャンプーをして清潔な髪の毛で寝ることをお勧めします。
汗を流す
汗も、ニキビを悪化させる要因のひとつです。汗をかいたら、お風呂やシャワーで汗を流しましょう。
クリームを塗ったり化粧をしたりするときには、コットンや綿棒、清潔なものを使いましょう。毎回新しいものを使い、パフはパフ専用洗剤で洗います。
できてしまったにきびの対策についてまとめました。
ニキビをつぶすと、感染した細菌を肌の中に入れてしまい、さらに炎症を引き起こして痕を残すかもしれません。ニキビをより早く治し、痕を残さないようにするためには、つぶしたくても控えましょう。
ニキビを悪化させる恐れがあるため、顔を触ったりこすったりするのは避けましょう。携帯電話も顔につけないようにし、電話を肌に直接当てるのではなく、イヤホンを使うようにしましょう。
ニキビを刺激する油分や細菌が手のひらについているかもしれないため、頬杖をついたり顔を触ったりすることはやめましょう。
ニキビを早く治す方法はありません。また、薬は一晩では効きません。治療薬の多くは何週間も続けて使用して、肌の状態の改善が見られます。
ニキビができたら病院へ
もし今使っているニキビの薬が効いていないようならば、皮膚科医に他の治療法の相談をしましょう。肌を綺麗にするための薬にはたくさんの種類があり、医師の処方箋が必要なものもあります。
ニキビができやすい人の基本のスキンケアも、ほぼ同じです。洗い過ぎないことや刺激の少ない化粧品や洗顔料を使うなど、この記事に書かれているアドバイスをぜひ試してみましょう。