妊娠中や出産後に背中が痛くなるのは、特別なことではありません。妊娠初期に始まる人もいれば、5カ月頃になって痛くなる人もいます。また、産後のほうが痛みがひどくなる方もいます。この記事では、産後の背中の痛みをどうすれば和らげることができるかを紹介します。
産後に背中の痛みが続く原因は?
お腹が大きくなって重心が前に移動すると、背中に大きな負荷が加わって妊娠前より背中が曲がって筋肉が疲れやすくなります。これが背中にコリや痛みを感じる原因です。
ただし、もし背中だけでなく、お尻から足にかけて痛みを感じる場合は坐骨神経痛の恐れがあります。このような場合は、医師や理学療法士の診断を受けてください。エクササイズで治そうとしたり、胎児に影響する可能性がある鎮痛薬などは飲まないでください。
背中の痛みを軽減する方法は?
- ゆっくりと動く
- どんな動作も背中を使っています。背中に意識を置きつつ、ゆっくり動いてください。
- 腰の曲げ方に注意
- 腰を曲げて行う動作、たとえば床のものを拾おうとしたり、子どもを抱き上げようとするときは、必ず片膝を曲げてから動作を始めてください。朝起きて洗面台で顔を洗うときも必ず片膝を折って腰を曲げてください。そうすることで、背中と腰への負担を抑えることができます。
- 背中を丸めない
- 座っているときや授乳中のときは背中を丸めず、背骨を意識して真っ直ぐ伸ばしてください。
- 長時間同じ姿勢で過ごさない
- 少なくとも1時間に1回は立ち上がって歩いたり、ストレッチをしたりしてください。長時間座り続けるのも、立ち続けるのも背中を痛めやすいです。
- 座るときは、背中の安定した肘かけ付きの椅子に深く背中を伸ばして座りましょう。足はフットレストなどで少し持ち上げていた方が疲れにくいです。立っているときは、片足を何かの上にのせると背中の緊張が和らぎます。
- 温かい風呂に入る
- きれいに洗った浴槽で、温かいお風呂に浸かりましょう。ただし、帝王切開で出産した場合は、いつからお風呂につかってもよいか医師に尋ねてください。また、背中がマッサージできるようにマッサージシャワーヘッドを使ったり、強いシャワーを当てたりしてください。
- 靴に気をつける
- フラットシューズはかえって疲れます。3~4cmまでの低めの靴で、腰と上半身を適切な位置に保ちながら歩いてください。
急に無理な姿勢をしたり、力を入れすぎたりすると症状の悪化につながります。しばらくは動作をゆっくり行うことが大切です。
おわりに:赤ちゃんを育てるのは体に負担がかかります。産後のケアも大切にしましょう
- お腹が大きくなることで、通常なら使わない筋肉や骨に負担がかかる
- また、運動不足にもなりやすい。徐々に運動やストレッチを始めて、産後の体のケアを
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