記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/18
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
サプリメントは栄養を簡単に摂取できたり、お肌や髪の毛を綺麗にしたりと、最近使用する人も多いですよね。しかし、手軽に使用できるからといって、むやみやたらと服用してもよいのでしょうか? 今回はサプリメントの種類や安全な選び方について説明します。
サプリメントは、健康や健康を改善するために摂るビタミン、ミネラル、またはハーブのことです。 これらのサプリメントは、一般的に病気や病状を治癒または治療するためのものではありません。
ビタミンやミネラルは、体に栄養を与え、健康を保つのに役立ちます。 微量栄養素のほとんどは、毎日の食事の中で様々な食べ物を食べることによって得られます。
ビタミンやミネラルのサプリメントを服用する場合、過剰に摂取すると有害な影響を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
減塩している場合は、1つの錠剤に塩分が比較的多く(1g程度)含まれている可能性があるため、発泡性錠剤のビタミンやミネラルのサプリメントは避けたほうがよいかもしれません。
果物、野菜、赤身肉、魚などの様々な食品をバランスよく食べないと、体に必要な微量栄養素をすべて得られないことがあります。 食事だけで栄養素を賄えない場合は、マルチビタミンやサプリメントが役立つかもしれません。 マルチビタミンやサプリメントの摂取が有効と考えられる人は以下のとおりです。
・動物製品を全く食べないベジタリアン(ビーガン)
・妊娠している、或いは妊娠する予定の女性
・授乳中の女性
・重い生理がある女性
・閉経をした女性
・体重減少の目的で胃バイパス手術を受けた人
・胃腸疾患、乳糖不耐症、食物アレルギーなど、食物の消化に影響する病状を有する人々
・胃、肝臓、膵臓、または胆嚢の病気を持つ人々
ただし、マルチビタミンの服用が癌や心血管疾患のリスクを軽減するという確証は今のところありません。
特定のビタミンや抗酸化物質は、肌の健康を保ち肌質を改善する効果が期待できます。ビタミンCおよびE、およびセレンは、日光によるダメージから肌を守るのに役立つとされる抗酸化物質です。
ビタミンAはレチノールとも呼ばれ、レチノールは健康な肌に欠かせない栄養素です。細胞増殖に深く関係しているといわれています。視力にも大きな役割を果たしています。なお、脂溶性ビタミンのため過剰摂取には注意が必要です。
コエンザイムQ10は、ダメージから細胞を保護する働きを持つとされる抗酸化物質です。
ビタミンC(アスコルビン酸)は、組織の成長や修復を助ける作用を持っています。
ビタミンEは強い抗酸化作用を持ちます。ただしビタミンEも脂溶性ビタミンのため取りすぎには気をつけましょう。
セレンは、日光のダメージやしわから肌を守る作用があるとされるミネラルです。また、様々な細胞の代謝に必要なミネラルです。ただし取りすぎによる中毒の閾値が低いため注意しましょう。
・どんな栄養補助食品も、服用を始める前に医師に相談する
・医師の指示が無い限り、ラベルに推奨されている服用量を超えた使用をしてはならない
・成分リストを読んで、ほかにどんな補足成分があるのか確認する
・サプリメントが「自然由来」のものだという宣伝文句は、安全性を保障するものではない
・サプリメントはほかの薬と反応する可能性があるため、服用中のサプリメントについては必ず医師に伝える
サプリメントは慎重に選択し、質問がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
ビタミン、ミネラル、および栄養補助食品は、過剰に摂取しない限り、安全と考えられています。 これは、脂溶性ビタミンAとEの場合に特に当てはまります。推奨される1日当たりの服用量を確認し、摂り過ぎに注意しましょう。