記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/29
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
今や私たちの暮らしに欠かせないものとなっているインターネット。便利な反面、ネットを使った犯罪など、その危険性も増えてきています。そんな危険を避けるにはどうすれば良いのでしょうか? この記事で、有害な情報やサイトからこどもたちを守るためにすべきことを見ていきましょう。
インターネットは便利なツールですが、インターネット上でのチャットルームやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、虐待の加害者や小児性愛者がターゲットとする子供を探す理想的な場でもあります。
彼らまたは彼女らはインターネット上で様々な人物を演じ分けながら、子供の信用と信頼を得ていくのです。
そのため親たちは、このような悪質なユーザーから子供を守る必要があります。
しかし、慌てて子供にインターネットの利用を全面的に禁止するようなことはしないでください。
利用を禁止してしまうと、子供はインターネットの安全な利用法について学ぶ機会を失ってしまうからです。
禁止するのではなく、子供がインターネットで何をしているのかに関心を向け、子供のインターネットに関する振る舞いに変化が出ていないかを注意深く見守りましょう。
例えば、子供がインターネットに費やす時間が突然に急増したり、自分がインターネットを使ってやっていることを隠そうとした場合は、子供にインターネット上で何をしているのかを確認する必要があります。
常に子供に目を向け、子供にとって有害であると感じるウェブサイトを閲覧させないようにしてください。
部屋の中で、家族で使うコンピューターを設置しておく場所に注意し、いつでも子供がしていることが見える位置に置くようにしましょう。
子供にチャットルームやSNSの持つ危険性について話しましょう。
インターネット上で自分の実名、住所、メールアドレス、電話番号などの個人情報を入力することは絶対にしないよう指示しておいてください。
その際は特定の状況において、たとえばチャットルームで誰かに自分の個人情報を求められた時にどう行動すべきかを教えると、子供はやってはいけないことをより理解しやすくなります。
また、子供がまだ幼い場合は自分や自分の友達の写真を投稿させないようにしましょう。
これについて子供の友達の保護者とも相談し、子供のインターネットの利用についての方針を予め共有しておくことをおすすめします。
そうすれば「他の子供が投稿するグループ写真にあなたのお子さんが写っていて、それによって住所や名前などの個人情報が流出してしまった」というリスクも少なくなります。
そのような場合は、大人の付き添いなしに行かせることは決してしないでください。
可能であればあなた自身が同行するのが望ましいです。
また、保護者同伴で相手と会う場合も、必ず周囲に人が多くいるカフェやショッピングセンターなどの公共施設を選ぶようにしましょう。
パソコンや携帯電話の利用が増えるにつれてコンピューターやインターネット中毒の人も増加の一途を辿っています。
毎日何時間にも及んでネットサーフィンをしていたり、生活の中の他の面に関心を向けずゲームばかりやっている人は、この種の中毒にかかっていると言えるでしょう。
インターネット中毒による長時間のパソコンやスマートフォン操作は、眼精疲労や頭痛、運動不足などを引き起こすリスクを高める可能性があります。
子供に、適度に休憩をはさむことや運動する時間をとることを促してください。
テクノロジーの発展に伴い、インターネットを利用し始める年齢は今後ますます低くなっていくでしょう。
お子さんがインターネットを使う場合は、リスクや気をつけなければならないことをしっかりと教えてあげることが大切です。